本作では、あえて現代的に整った高音質を避け、荒く生々しいオーケストラの響きを選んでいる。特にイメージしたのは、旧ソ連時代のレニングラード・フィルのような、硬質な弦、荒々しい金管、強烈な打楽器が一体となって迫る音である。 音の「粗さ」を欠点として消すのではなく、戦争の暴力性や緊張感を表現するための一部として意図的に残している。