徳を積め

ある日、部下に言ったんだよな 「この 本、読んでみろ」って でも時間が無い って読まないんだ 次は金が無いって読まないんだ ならばって本を 貸してやった でも言い訳して読まないんだ 悪いのは部下のせいって 人のせいにしてきたんだ 徳を積め　それが すべて リスペクトには背中で語れ 知識を渡すよりも 信じられる人になるんだ もし アイツに とっての 父親が言ったなら 高校時代の恩師が 「読め」と言ったなら　 きっと　その夜にでも ページをめくっていた だろう つまり俺には　そこまでの 力が なかったんだ 徳を積め　声じゃなくて リスペクトには生き様を見せろ 言葉を重ねるより 在り方が全てを動かすんだ 上司って だけじゃ 人の 心は動かせない リスペクトには 与えるもんじゃなく 築くものだったんだ ようやく気付いたよ 徳を積め　圧じゃなくて リスペクトには自分を磨け 人のせいにする前に 毎日の積み重ねなんだ ようやく気付いたよ 読んでくれなかった理由 オレがまだ徳がなく まだまだ薄っぺらい 人間だってことさ