
[Intro — close female vocal, acoustic guitar only, intimate and slightly nervous] 歯ブラシが一本 知らない顔で並んでる それだけのことで 部屋が少し狭くなった [Verse 1 — conversational melody, light acoustic strumming, natural timing] 改札を出てから 君はやけに早口で 別に緊張してないよって 聞いてもないのに言った コンビニの袋には 水とお菓子と歯ブラシ 旅行でもないくせに 荷物だけは立派だった 隠しているつもりの その口元を見ながら 私も知らないふりして 少し前を歩いた [Pre-Chorus — bass enters softly, drums begin to lift] 部屋に着いたら急に 話すことがなくなって テレビの中の知らない人だけ ずっと上手に喋ってる [Chorus — warm full band, open but not huge] 今夜は少し 冒険みたいだね 遠い街でも 知らない国でもないのに 君が私の部屋にいる ただそれだけのことで いつもの夜が ずいぶん遠くに見えた 嬉しいなんて言ったなら もっと顔に出そうだから 冷蔵庫を開けて 何も取らずに閉めた [Verse 2 — playful, slightly more relaxed] パジャマ姿の君を見て 一度だけ目をそらした 昼間と同じ人なのに 急に知らない人みたい ベッドの端に座る君 妙に姿勢がよくて そんなに小さくならなくても 落ちはしないよと言いかけた 眠くないのと聞いたら うんと短く答える そのくせ欠伸だけは 正直すぎて笑った [Pre-Chorus — softer, closer vocal] 電気消していい? うん 寒くない? 大丈夫 言葉はたくさんあるのに 肝心なことだけ言わない [Chorus — slightly wider, affectionate but restrained] 今夜は少し 冒険みたいだね 地図も切符も 何ひとついらない旅 君の呼吸が近くなる それだけのことで 知らない場所まで 来てしまった気がした 眠れないとは言わないで 目を閉じたまま笑ってた たぶん君も 同じように起きていた [Bridge — drums drop out, near-dry vocal, faint room ambience] カーテンの隙間から 夜が薄くなっていく 君の寝ぐせを見ながら 昨夜の私を思い出す 何も起きていないようで 何かが変わった朝 机の上の空き缶と 二人分のコップ [Final Chorus — warm, natural lift, no belting] カーテンの向こう 明けの月 帰る場所なら 君にもちゃんとあるのに まだ靴を履かない君を見て 私も時計を見ないふり 帰らないでとは言わない また来てとも まだ言えない 玄関に並んだ靴の間へ 朝だけが入り込む カーテンの向こう 明けの月 昨夜のことを まだ空に残したまま 何でもない顔で君が笑う だから私も 何でもない朝のふりをした [Outro — acoustic guitar, close whisper] 歯ブラシ一本 置いて帰ればいいのに

