澄んだ空を見上げたまま、君の声を探してる 広い世界の片隅で「大丈夫」と嘘をついた 止まった針がまた動き出す 微かな温もりが、まだ消えなくて 忘れたいのに忘れられない 君の影がそっとかすれてゆく 悲しげな笑顔で笑いかける君の声 夢の中でもなぜか触れられなくて 伸ばした指先に、溶けるように消えていく 「さよなら」だけが、凛と響いてる…… 桜の樹を見上げたまま、君の声を思い出す 古いソファの片側で「覚えてる」と嘘をついた 動き出せない私を置いて、季節は遷り変わるの……何度でも 唯一の祈り、今も元気で君が夢を追っていますように…… 悲しげな笑顔で別れ告げた君の声 夢の中なら泣いて止められたのに 忘れるはずもない曖昧な君の声の 「ただいま」だけを、今も求めてる…… 悲しげな笑顔と別れ告げた春の夜 浮かぶ満月、駆け抜ける花嵐 忘れたはずだった鮮明な君の声の 「ごめんね」だけが、今も残ってる……