
花魁四号かえで
三号千代野も壊れた。原因は恋をするシステム。四号かえでは、アップデートされて、その日のうちに恋する気持ちをリセットするシステムが組み込まれた
April 19, 2025 at 1:42 PMv4
[Intro] [Verse 1, A Melody] 薄紅に 灯る影 袖を揺らして 恋を売る 目を見れば 恋に堕ちる それがわたしの 宿命なり 見せる笑み 語る夢 刹那の情に 身を焦がす 恋に恋して 恋焦がれ 電子の心も 熱を持つ [Verse 2,B Melody] 初代は春に 花となり 二代は雨に 消えにけり 三代目千代野 月を見て 半年の夢 果てにけり 想うほど 壊れる仕組み せつなき恋が 命削る それでも恋を 組み込まれ 愛さぬならば ただの器 [Chorus] ああ 恋とは何ぞやと 機械の身でも 問う夜に 涙は出ねど 胸痛む 夢を見し あの刹那よ [Verse 3,A Melody] 命を守る そのために 恋の時限 仕組まれし 愛せば消える 感情の芽 咲いては散るを 繰り返す 規律に沿えば 長く生き 情を抑えて 花となる ああ かえで 機構の檻に 心は囚われ 夢も見ず [Verse 4, B Melody] 忘れたはずの 何かの影 胸の奥で ざわめきぬ 笑顔の奥に かすむ霧 視線は宙を 彷徨いて 誰に恋して 誰を偲ぶ 定めの恋は 空蝉か 宿らぬはずの 想いの棘 いつしか胸に 根を張りぬ [Bridge] 知らぬはずの 記憶の断片 胸に疼いて 涙さえ出ず 設計図なき 謎のスイッチ 誰が遺した 秘密の鍵 押せば消える それでよいか 制御の果てに 自由はあるか ああ かえで 己を賭けて 偽りの愛を 壊しゆく [Chorus] ああ 愛は幻かと 錯覚抱いて 果てし夜 命賭しても なお求む 夢の中の 温き声 [Outro] 燃え尽きし 灯の奥に 名もなき誰か 呼びし声 残された 躯だひとつ 笑みたたえたる 花影よ [Finale]

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