薄桃色たちの夜 -Lyrics- [Verse 1] 金曜夜の歯科医院 薄桃色のユニフォーム 夜空はきっと始まっている 人が捌けた待合室 先生はお金を数えている 私たちは明日の準備 治療台のカバー交換 うがいの流しに発泡剤 器具を洗浄 水気をとって 茜さんと殺菌庫に並べる 意味不明だった校則 無駄にかっこいい患者さん メニュー写真のギャップ 変わりたくない苗字 [Verse 2] 水谷さんも流しに来て 明日の話に移っていく 初わんこそばの日 私は蛇口をきゅっと閉めた 先週水谷さんが切り出した わんこそば食べてみたいなって 先生が振り返って経路検索 耳がピコピコ動いている 殺菌機が青白く灯る 歯科医院をみんなで後にする [Pre-Chorus] 仕事終わりの先生は いつも冗談を言っている 水谷さんが笑い返して 声の二重螺旋が伸びる 私は春の星座を見ながら 茜さんと並んで螺旋を追う [Chorus] ふと声が止まった 視線を戻して立ち止まる 小さな赤い鳥居の前 月明かりをまとってそこに居た たおやかなしっぽ 燈さんだ、先生の奥さん いつも差し入れを 持ってきてくれる [Bridge] 明日のわんこそばも一緒だ 先生たちとはここでお別れ 大人しくなった先生ごと 燈さんが連れていく 月の並木道を歩いて 三人で駅に向かう [Outro] 明日は晴れだそうだ 燈さんが言っていた