夜行バスで 出てきた街は 思ってたよりも 狭かった ガラスの塔 思わず見上げる 憧れの看板 光って見えた 安アパートの 薄い壁ごし 知らない笑いが 少しこわい 机の上には 消しカスの山 夢の線だけ 重なっていく 「主人公が地味」って笑われた つられてわたしも 苦笑い また落ちたよ 持ち込み原稿 また泣いたよ 冬の電車で また描いたよ ボツになる未来 もういいかな そんな気がする バイト先で またミスをした 平謝りも 慣れてきたみたい 帰りのコンビニで 雑誌をチラ見 知らないキャラが 表紙を飾る あの時言われた あのひと言 「才能あるけど」って笑われた 結果はボツで 笑えないよ また落ちたよ 期待の原稿 また泣いたよ 寒い部屋の中 また描いたよ ボツの未来を 少しだけまだ 信じてたのに 夢を支えてくれた親に嘘をつく 「がんばってるよ」って言いながら 描く場所を 少し変えただけ 今は違う夢を見ている もう泣かない 寒い部屋の中 まだ消えない インクの跡 白い原稿を そっと閉じて 次のページを めくっていく もう泣かない 寒い部屋の中 まだ消えない インクの跡 白い原稿を そっと閉じて 次のページを めくっていこう


