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こんな昼間から 片手に缶ビール Side B

V5

こんな昼間から 片手に缶ビール 誰もいない 大きな公園のあずまや スーツを着こなし きれいな髪 いったい何者 ここで何している そういう僕は 高校さぼり ふらっと来ては 靴のデザイン 遠目で 見ては 目を伏せる 初めてであう のらねこどうし 三回目に 会ったときにも あなたは片手に 空きかけの缶ビール 初めて交わした言葉は ビール飲めるって いくらなんでも まいった ありえない 僕のスケッチブック 眺めては にやにやしながら ビールをあける ちょっとみせて くれないと じっと見たあとに ひらめいたように それなら私の靴 デザインしてくれないと 何かから のがれたあとみたいに ふっとゆるめて ほほえんだ あなたの顔は たぶん 忘れることは できないだろう 会える日もあれば 会えない日もあって デザインすると 決めた日からは いつでも あなたは あずまやで 片手にペットボトル 僕を待つ 高校生かと 思ったけれど こんな昼間から こんな公園にくる 高校生なんて いるわけないか どうせ あたしには 関係ないか 三回目に あったときに 思い切って ビール飲むって声かけた 関わっては いけない人なのにと あからさまに やな顔をしてたよね 会える日もあれば 会えない日もあって デザインすると 決めた日からは いつでも あたしは あずまやで ペットボトルで のどをうるおす あなたの足に どんな靴が ぴったりだろうかと 考え始めると 時間がたつのを わすれてしまい 没頭してたら 降り出した雨 どのくらい経ったのか ふと見上げると なぜか あなたの瞳から 一筋のなみだが 流れ落ちていて 気づかないふりで 目をおとす 会える日もあれば 会えない日もあって その日をさかいに あなたにもう会えない いつもの あずまやで 僕は ふりしきる雨 左手にスケッチブック こうなる未来を知っていたら あなたをみつめ 伝えたかった どんなことが あったとしても かならず あなたに ぴったりの 靴を とどけます 靴を とどけます その靴を はけば きっと あなたは 新しい道を あなたの足で 歩きはじめられます