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かざぐるま [August 2026]

STUDIO

夜のとばりに 灯がゆらり ひょっとこおかめ 天狗さま お面の姿 輪になって 年にひと夜の 夏祭り ...今宵 うたかたに 墨を引いては 目元を隠し どこの誰かも わからぬままに 櫓を囲み 夜は更ける 踊れ踊れよ 火を焚いて 回れ回れよ 灯をかこみ  合わせよ合わせよ 手拍子を それ早く それ早く あの子も呼んで この子も呼んで 踊りの列は 太鼓をめぐる しゃんしゃんお囃子 灯がゆらり お面の姿 舞い踊り くるくる回る かざぐるま 年にひと夜の 夏祭り ...踊れ とこしえに 煙る匂いに 身を任せ 打ち鳴らされる 太鼓の音に いつしか櫓に 影が立つ 取るな取るなよ そのお面 見るな見るなよ 輪の外を 合わせよ合わせよ 手拍子を さもないと さもないと わたしはあなた あなたはわたし 夏の夜更けに 一つになって 夜のとばりに 灯がゆらり 闇に浮かぶは 櫓がひとつ 風もないのに かざぐるま 年にひと夜の 夏祭り ...回れ そのままに 誰も触れない かざぐるま 太鼓の響き 変わった時に 踊りの列を はみ出れば ひとつふたつと 灯が消えて みっつよっつと 影が増え 手拍子だけが 鳴り響く そのあとに そのあとに かごめの格子の そのあとに 後ろの正面 笑ってる 草履残して 踊りの列を 外れた者は 残らず消えて そして変わらず 高鳴る響き 血潮飛び散る 祭りの夜に わたしの赤い かざぐるま 隠れて咲いた ヒガンバナ 紅誘う 彼岸の夜に 踊り踊れよ 夏祭り