
街の灯りが 水面に揺れる 流れていくのは 季節だけじゃない 橋を渡る風が 袖をかすめて 言葉にならない夜を 静かに運んでいく 映る景色は 少し滲んで 触れようとすると 消えてしまう 水面に映る空を ただ見つめていた 答えなんて なくてもいいと 風が教えてくれた 流れていく光を 追いかけるように 今日という日を そっと 歩いていく 遠くで電車が 夜を横切る ネオンの色が 波紋にほどけていく 立ち止まるたび 世界は静かで 心の音だけが 小さく響いていた 流れる水は 昨日を残さない だから少しだけ 前を向ける 水面に映る空は 同じじゃないけど 揺れる光も この夜も きっと消えてはいない 朝焼けの色が 少し近づいて 新しい風が また 水面を揺らした

