
真実はこの世界にちゃんとあるはずなのに、 この世界には真実しかないはずなのに、 僕らはいつだって、真実のありかを探してる。 本当が何かよく知らないくせに、 なのに僕らはいつだって、 本当じゃないものが何かはよく分かってる。 時々、空を見上げる。 あの雲は掴めないと知っているのに。 未来を思い浮かべて絶望したときは、 過去のことを思い返すといい。 楽しかったことや好きだったこと、 そんなたくさんの思い出の中に 光り輝いている何かが見つかるだろう。 その光を辿るんだ。 人は希望を夜空に輝く星だと思っているけど、 そうじゃない。 希望は、過去から未来へと照射される 一筋の光だ。 天才でも芸術家でもない僕たちはカタログを開く。 どの服も自分には似合わないとため息をつく。 欲しい服に限って手が届かないとつぶやく。 でも、僕たちのカタログなんて、 たった数ページの薄っぺらだ。 だったら別のカタログを探しに行こう。 天才でも芸術家でもなくたって、 欲しい服はきっと見つかる。

