
午前二時の246 コンビニだけが起きている 助手席に積んだギターケース 後ろであいつが寝てる 赤信号が長すぎて 窓を開けたら少し寒い 今日の客は九人だった 昨日より二人多かった 「まあ、いいじゃん」 誰かが言って ぬるい缶コーヒーで また笑った どこにも行けない僕らは どこまでだって行ける気がした 名前もない夜の真ん中 くだらない歌を歌ってた 明日のことなんて 明日になってからでいい 246 午前二時 まだ帰りたくなかった ガソリン代を三人で 小銭まで出して割り勘して 「次は客を呼ぼうぜ」って 毎回同じこと言ってる 赤いテールランプの列 知らない街へ続いてる 有名になったらこの景色 忘れるかなって笑った そんな心配 するくらいなら 次のスタジオ代 どうにかしろよ 何にも持ってない僕らが 何かになれる気がしていた 窓から入る夜の匂い デタラメな歌を歌ってた 正しい道なんて 今さら知らなくていい 246 午前二時 まだ終わりたくなかった いつか三人 別々の道を 走る日が来ても たぶん今夜を 思い出すんだろう 客が九人だった この夜を どこにも行けない僕らは どこまでだって行ける気がした 売れない歌を抱えたまま 朝の手前を走ってた 何者でもない それが少し嬉しかった 246 午前二時 まだ帰らなくていい 午前二時の246 コンビニだけが起きている ©️ytsgax

