息ひとつ 波のごとく 満ちて欠け ノイズの海に 浮かぶ思考 拾う言葉も また微粒子 情報過多で 飽和した夜 意味はほどけて 音となりぬ ドーパミン ループに 溺れて ロジック トリップで 遠のいて 触れる現実フィルター越し 「これでいい」と 言い聞かせし されど身体は 知りており 違和のリズムを 刻みけり スクロール止めぬ 指の奥 静寂だけが 残りたり 満たすほどに 欠けてゆく 求むるほどに 遠ざかる KICK IT KICK IT KICK IT KICK IT KICK IT まだ足りぬ 消せ 消せ このざわめき 今ひとつ 息を置け それがすでに 癒えとなる 軽き言葉 重き影 交わりあひて 輪郭 失う 既読 未読の あわいにて 我は幾度 揺らぎしか バグにも似たる この感情        削除もできず 保存もされず ただ流れゆく ログの底 名もなき痛み 沈みたり 草と笑えど 乾きけり 心の奥は 未接続 されど一瞬 触れし今 全て繋がる 気がしけり 探すほどに 見失う 止まるほどに 現わるる KICK IT KICK IT KICK IT KICK IT KICK IT 外ならず 消せ 消せ 内のノイズ 今ここに 触るるだけで それが既に 薬なり 名もなきもの 形もなく ただこの瞬間に 満ちてありけり