
『論理哲学恋考』 1 世界は、成立している事実の総体である 1.1 論理空間に、あなたという事態が生じた 1.11 その中で、あなたが次第に拡大してゆく 1.12 ボクとの距離が相対的に縮まってゆく 2 あなたは、成立している事実になる 2.1 あなたはさらに、巨大化してゆく 2.2 ボク中心だった世界が、あなた中心に反転する 2.21 コペルニクス的転回、これが恋愛なのか 3 事実とは、成立した事態である 3.1 あなたとの愛は、事実か、それとも事態なのか 3.11 ボクはまだ、それを判定できない 3.12 ただ、あなただけが、それを規定できる 4 論理空間にある愛は、写像を持つのか 4.1 起こり得るすべての愛の可能性 4.11 ボクはその一つでも、写し取れるのか 4.12 それを、この世界の事実に出来るのか 5 愛とは、対象か、それとも虚構か 5.1 語りえない、無意味な命題もどき 5.11 愛とは命題ではなく、その神秘 5.12 だからボクは、あなたを選ぶ 6 言語の限界が、ボクの世界の限界なら 6.1 あなたを語る言葉は、常に不足している 6.2 それでもなお、語ろうとする衝動 6.3 沈黙の中で、意味が満ちてゆく 7 あなたは、すでに成立している事実である 7.1 ボクにとって、唯一の確定項 7.2 すべての疑いは、ここで停止する 7.3 この愛は、世界の限界を超えている 8 この論考は、未完の命題である 8.1 語りえぬものについては、沈黙しなければならない 8.2 それでもなお、あなたを想う 8.3 ただ、あなたを…… 8.3 ただ、あなたを……

