
36℃ #spaceport
[Verse] 星の生まれる場所で 光はまだ名前を持たず ほどけた粒子が 夜の海を漂っていた 燃え尽きるほど近く 凍りつくほど遠く 誰にも知られないまま 宇宙は呼吸をしていた [PRE-CHORUS] 幾つもの偶然が 幾つもの夜を越えて 消えていったものの中に 残ったものがあった それは ほんの小さな灯り [CHORUS] 冷たい星の海を いくつ越えてきただろう 光さえ届かない場所で それでも消えなかった 名前もない奇跡が 静かに脈を打っている 誰かを想うということ それだけで 夜は少し あたたかくなる 36℃ [VERSE 2] 遠い昔の光が 今も暗闇を旅している 僕らの知らない時間を 抱えたまま 星は生まれ 星は消えて そのたびに 新しい夜が生まれる その果ての ほんのわずかな場所で 命は眠りから覚めた [PRE-CHORUS 2] 絶対零度の夜にも 消えないものがある 触れることもなく 言葉さえ交わさず ただ 君がそこにいると 知ったとき 胸の奥で 何かが熱を持った [CHORUS 2] それは炎じゃなく 光でもなく 名前をつけるには あまりにも小さなもの けれど ひとつの命が もうひとつの命を想うとき 宇宙のどこにもなかった 温度が生まれる 36℃ [FINAL CHORUS] 僕らがいつか 冷たい夜へ帰っても この星がいつか 光を失っても ここまで来たことは 消えない 幾つもの偶然と 幾つもの別れと 数えきれないほどの 小さな奇跡の果てに 僕らは今 ここにいる そして君を想う それだけで 暗闇の中に ひとつの灯りが生まれる 36度 それは 宇宙が生命に残した ほんの一瞬の あたたかさ [OUTRO] 宇宙は今日も 静かなまま 星と星のあいだを 果てのない闇が満たしている それでも どこかでまた 誰かが誰かを想うなら きっと この宇宙には まだ 温度がある

