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アカシック・エラー

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V6

アカシック・エラー 宇宙のどこかに すべてが 記録されているなら 私が 今ここにいることも 最初から 決まっていたのか 生まれる前の 記憶なんて 誰にも 確かめられない けれど 知らないはずの未来が どこかで 私を待っている 星の配置も 遺伝子も 昨日までの 選択も 無数のログが ひとつの答えへ 私を 運んでいく 運命という名の 巨大なデータベース そこに 私の名前は いつから 登録されていた もし すべてが 記録されているなら 迷うことさえ 予定通りなのか この胸の 違和感さえ 誰かが 先に知っていたのか それでも 書かれていた運命なら 選んだことにはならない 誰かが描いた未来を 歩いただけなら この心が 震えた理由も この足が 向かった場所も 私のものだと 言えないだろう だから私は 記録を疑う だから私は 答えを壊す アカシックレコードに 存在する 無限のページ そこには 私が笑う日も 泣く日も 誰かを愛することも 失うことも すべて 書かれているのかもしれない ならば 未来を知ることは 自由になることじゃない 知らないまま 選ぶことこそ 唯一 私に残された 自由なのかもしれない 正解を 知ってしまえば 間違うことすら できなくなる 予定された奇跡なんて 奇跡とは呼ばない 予測できない一歩だけが まだ 記録されていない 書かれていた運命なら 選んだことにはならない 完成された未来なんて 私にはいらない 間違ってもいい 遠回りでもいい 誰にも 答えを知られないまま この瞬間を 私のものにする 宇宙が 巨大な書物なら 私は まだ書かれていない 一行 無限の記憶の中で たったひとつ 検索できない 存在 計算できない 衝動 説明できない 選択 それを エラーと呼ぶなら 私は アカシック・エラー 予定された世界に 存在しない誤差 運命が 完璧であるほど この不確かな 私が 確かに 生きている もし未来が全部書かれているなら この瞬間だけは 書かれる前に 選べ 書かれていた運命なら 選んだことにはならない だから私は 知らない未来へ 進んでいく 正解じゃなくていい 予定通りじゃなくていい 誰にも記録できない この一秒を 私の意志で 刻みつける 宇宙の すべてが 記録されていても この瞬間だけは まだ 白紙だ 私は 選ぶ そして 世界に 新しいエラーが生まれる