
[Intro] 駅(えき)の時計(とけい)は 五時四十七分(ごじよんじゅうななふん) 手(て)すりの銀(ぎん)が 朱(しゅ)に濡(ぬ)れる 「じゃあね」だけなら 機械(きかい)だって 上手(じょうず)に言(い)える [Verse 1] 自販機(じはんき)の炭酸(たんさん)が ぬるく鳴(な)って ホームの端(はし)で 靴先(くつさき)をそろえる 嘘(うそ)をつくたび 右耳(みぎみみ)の イヤーカフを 三度(みたび)さわる癖(くせ) 高架(こうか)の窓(まど)へ 橙(だいだい)が走(はし)る あなたは時計(とけい)を 見(み)ないふり わたしの口紅(くちべに)だけ 濃(こ)くなって 言葉(ことば)は薄(うす)く ほどけていく [Pre-Chorus] 切符(きっぷ)の角(かど)で 親指(おやゆび)を切(き)って 赤(あか)い点(てん)だけ 本当(ほんとう)だった ドアが閉(し)まる その一秒(いちびょう)を わたしはずっと 数(かぞ)えていた [Chorus] まだ赤(あか)い まだ赤(あか)い 街(まち)がわたしを 赦(ゆる)さない まだ赤(あか)い まだ赤(あか)い あなたの影(かげ)だけ 先(さき)に帰(かえ)る 西日(にしび)アリバイ 焼(や)きつけて 無罪(むざい)みたいに 笑(わら)わないで 暮(く)れきる前(まえ)に ひとつだけ さよならを正(ただ)しく 言(い)わせて [Post-Chorus] あか あか まだ赤(あか)い ノイズまじりで まだ赤(あか)い [Verse 2] 歩道橋(ほどうきょう)の網(あみ)へ 頬(ほお)を寄(よ)せて コンビニ袋(ぶくろ)が 足首(あしくび)を打(う)つ 黒(くろ)い鞄(かばん)の 赤(あか)い安全(あんぜん)ピン あの日(ひ)のままで 錆(さ)びてもいない 交差点(こうさてん)では 信号(しんごう)が急(せ)かす 誰(だれ)もわたしを 裁(さば)きはしない あなたを忘(わす)れる 練習(れんしゅう)だけが 今日(きょう)も 上手(じょうず)でした [Pre-Chorus 2] 缶(かん)コーヒーの蓋(ふた)に 残(のこ)った熱(ねつ) 指紋(しもん)みたいに 消(け)せないまま ビルの隙間(すきま) 色(いろ)が沈(しず)む もう一度(いちど)だけ 名前(なまえ)を噛(か)む [Bridge] 母音(ぼいん)を切(き)って 子音(しいん)を刺(さ)して 平気(へいき)な声(こえ)を 合成(ごうせい)する それでも震(ふる)える 四拍目(よんはくめ) バグではないと 誰(だれ)か言(い)って [Final Chorus] まだ赤(あか)い まだ赤(あか)い 街(まち)がふたりを 赦(ゆる)さない まだ赤(あか)い まだ赤(あか)い あなたの影(かげ)まで 振(ふ)り返(かえ)る 西日(にしび)アリバイ 剥(は)がれても 有罪(ゆうざい)のままで かまわない 夜(よる)になる前(まえ)に ひとつだけ さよならを正(ただ)しく 言(い)わせて まだ赤(あか)い まだ赤(あか)い わたしの声(こえ)だけ まだ赤(あか)い [Outro] 駅(えき)の時計(とけい)は 五時四十八分(ごじよんじゅうはっぷん) 手(て)すりの銀(ぎん)は もう冷(つめ)たい 「じゃあね」と言(い)えた 機械(きかい)より少(すこ)し 下手(へた)な声(こえ)で

