
きみは ことばを もってるかい かつて ことばに いのちをかけた ゆうしゃがいた ドロに ひざをつき モえるノドで たったひとつを マモったという そのハカには ナマエもない イシのすきまを アメだけが ナガれている とおい とおい みらい ことばは ウミになった ニゴったコエが カワをくだり モえかすのような ウワサが ソラをワタる アサになるたび シらないダレかの ことばが クチのなかに ツもっていた タビビトは しゃべらなかった シタのうえに いつも ヌれたハイが あったから ナマエをヨばれても ふりむかなかった そのオトが ジブンのホネまで トドかなかった ヨル ヒあがったカワゾコで タビビトは ひとつのオトを ヒロった ĈI イシか ハか モえノコった ことばのカケラか わからない ニギると テのひらが すこし あたたかかった そして どこからか 『おまえの ことばを みつけろ』 タビビトは ドロのマチを アルいた カベというカベに モジがあり ミズというミズに コエがウかび ヒというヒが ダレかの タダしさを テらしていた タビビトは カワへ クチをつけた ニガかった 「かなしい」 とイってみた ミズに ほどけた 「さみしい」 とイってみた ドロに シズんだ 「たすけて」は ノドのオクで ヒになった ハきダせなかった アメがフった ミッカ ナノカ ナマエのないヒ マチのモジが ナガれていった ホめことばも ノロいも イノりも ヤクソクも オナじドロのなかで ヨめなくなった タビビトは ワラった すこしだけ ナいた ナミダは ドロにオち クロいミズになった ヤけたトウのなかに イッサツのホンが あった ページは ほとんど スミになっていた サイゴに かろうじて ノコっていた きみは ことばを もってるかい タビビトは ユビで なぞった モジが クズれた クロいコナが ツメのあいだに ノコった それでも ユビは ハナれなかった ヨアけマエ ウミは ナマリのようだった タビビトは ハダシで ミズへハイった くるぶしまで ヒザまで ムネまで ダレかのアイが ウいていた ダレかのイカりが シズんでいた ナマエのないコエが アシクビに カラんだ タビビトは ひとつずつ ヒロった チガう これも チガう チガう チガう テのひらは いつしか ドロだらけだった それでも ニギった ナニも なかった ĈI また あのオト 『おまえの ことばを みつけろ』 タビビトは ウミに イシをナげた ナミが ひとつ ワれた ない ないよ そんなもの ノドは ヤけ クチビルは キれ コエは ミズのソコへ シズんだ タビビトは ドロのなかに ヒザをついた そのまま しばらく ウゴかなかった ムネのオクで チイさく ナニかが モえた キえそうな アカだった タビビトは カオをあげた アメが フりはじめた ヒは キえなかった 「でも」 コエが オちた ミズに ドロに ヨアけに たった ニモジ それだけ ウミは ナニも コタえなかった けれど ナミのあいだから ひとすじ アサのヒが サした きみは ことばを もってるかい ドロのなかで まだ ヒロえなくても ミズのソコで まだ イキができなくても ノドのオクで ヒが キえずにいるなら いつか そのヒは ひとことになる ナマエのない ひとことに トオいムカシ アメのシみる ナもないハカで ダレかが すこしだけ ワラった ĈI 『おまえの ことばを みつけろ』 Hmmm………

