
白磁の部屋に秒針が刺さる 黒板を埋める冷たい証明 薔薇は色を失くし 零度の窓辺で美しく腐る 定理はまだ息をしている 沈黙の上に線を引けば 死は偶然じゃない 誤差なき曲線で僕へ近づく 崩壊の雨が降る 位相の影が喉を締める 幾何学の檻の中 祈りより白い骨が鳴る 方程式は血を持たない だからこそ美しい 結晶化した孤独だけが 終焉への秒読みを始める Logarithmic Necrosis 対数的な壊死 崩れてゆく世界さえ 黄金比で眠ればいい Logarithmic Necrosis 冷酷なほど甘美に 僕の声も肉体も 証明の中で消えてゆけ 黒い鍵盤が夜を割る 高速の鼓動は狂わない 薔薇の断面に浮かぶ 小さな宇宙の剥離係数 絶対零度の孤独には 涙の単位など存在しない 美は壊れる瞬間に 最も正しい解を示す 極限へ 極限へ ゼロに近づく熱の残響 微分された叫びだけ 喉の奥で青く燃える まだ足りない まだ壊れない 完全な死には角度が要る 僕は黒板の果てに 自分の名を解として置いた Logarithmic Necrosis 対数的な壊死 崩れてゆく星屑も 冷たい式に還ればいい Logarithmic Necrosis 破滅は今 完成する 僕の声も肉体も 終焉への秒読みの中 Logarithmic Necrosis 対数的な壊死 最後の薔薇が褪せるまで 美しく 美しく 消えてゆけ 解は出た 余白はない 白磁の部屋に 音だけが止まる

