[Intro] 閉店の文字が流れて エスカレーターだけ動いてる 一階へ降りるはずなのに 表示は B2 [Verse 1] フードコートの椅子は逆さ アイスの看板だけ明るい 清掃中の札をまたいで 近道のつもりだった 曲がった先のベンチに 見覚えのある傘が一本 青い持ち手の傷まで同じ 今日 傘なんて持ってきてない [Pre-Chorus] 館内放送が途切れて 名前のところだけ聞こえない もう一度流れる前に 非常口の扉が開いた 聞こえてるよ 誰もいないから 小さく返した [Chorus] 帰るだけだったのにな 財布も鍵も ちゃんとここにある 忘れ物なんて ないはずなのに あの傘だけが 先に待ってる 閉まりかけた扉へ 片足を入れた 知らない階へ 連れてって [Verse 2] バックヤードの白い床 値札の剥がれたマネキン 壁の時計は十一時四分 スマホは十一時十二分 八分くらいなら よくあることか そう思った直後 時計の秒針が こっちを追い越した [Pre-Chorus] さっきの傘がまたある 今度は開いてる 濡れてもいない床に 小さな水滴が続いてる 一歩 もう一歩 途中で途切れた その先だけ ドアが開いてる [Chorus] 帰るだけだったのにな 出口の矢印 全部逆を向く 笑っちゃうくらい 親切だね 迷う場所まで 教えてくれる 聞こえてるよ 二度目は少し 大きく返した 知らない階へ もう少し [Bridge] 傘がない 時計もない 案内板もない さっきまであった 私の足音もない 誰かいる? 返事はない なのに 奥の自動ドアが開く あ ここだった [Final Chorus] 帰るだけだったのにな 財布も鍵も まだここにある 何もなくして ないはずなのに ずっと探してた気がする 閉まりかけた扉には もう手を挟まない 向こう側から 開いてくれたから 聞こえてるよ 三度目だけは 返事じゃない 青い傘を置いて その先へ [Outro] 一階へ降りるはずだった 表示は B3