【Verse 1】 「花はしゃべらないから好き」 彼女は呟き 夜の空を見上げてた ベランダの鉢の前で球根を植える 咲かせる自信なんて ないけれど あの子の笑顔は 遅咲きだった 心の奥で 毒が静かに蝕んでる それでも 枯れた自分に水をやるように 花を育てて 今日を繋ぐ 【Chorus 1】 未来への憧れが 胸を撫でていく 咲く時をただ 待ち続けている 光はまだ 届かないけれど 小さな芽吹きを 信じていたい 【Verse 2】 「サボテンすらも枯らしてしまう」 私の言葉に 彼女はふいにほころんだ リゾームで庭を 脅かしたくはないけれど アルストロメリアの 花束に添えて あの子の言葉が 少しわかる 持続的な絶望から 逃げたくて 気高く咲くその姿に 想いを寄せて 土を掬って 明日を潤す 【Chorus 2】 未来への憧れが 胸を貫くたびに 傷を抱えて 根を張っていた 枯れてしまう恐怖の中で 同じ夜を 生き抜いている 【Bridge】 鱗茎の毒が 指先を刺す 赤く染まる痛みの中に 生きる証があった 触れなければ傷つかないけど それじゃ何も 咲かせられない 【Final Chorus】 凛と立つ茎のように 夜明けを仰ぎながら 触れた痛みは 瘢痕となり 未来への憧れは 伸び続ける 傷の奥で 花は息吹く 【Outro】 来る日も 彼女は 水をたす アルストロメリアの花束は 枯れることなく 静かに 朝を見上げていた


