[Verse 1] 朝焼け前の 薄い空 ちゃぶ台どけて 床に手をつく 「あと十回だ」って 誰も聞いちゃいない部屋で 軋む肩 震える腕 子どもは布団で 丸くなって 小さな背中 守りたくて テレビもつけず ただ数を数え続ける 息と声 合わないリズム [Chorus] マスラオ まだ遠いけど 膝つくたびに 歯を食いしばる 腕立て 腹筋 滲む汗 あの日の弱さ 拭い去るまで マスラオ 誰に見せるでもない 畳の染みだけ 知っている朝 腕立て 腹筋 滲む汗 「父ちゃんカッコいい」その一言のため [Verse 2] 給料日の 薄い封筒 ため息よりも 深くしゃがみ込む 鏡に映る 情けない影を 笑い飛ばすほど まだ強くない 風呂場で聞こえた 小さな咳 「代われるものなら」って 湯気に呟く バスタオル巻いたまま 床に手をつく 水滴落ちる それも汗のうち [Chorus] マスラオ まだ遠いけど 膝つくたびに 歯を食いしばる 腕立て 腹筋 滲む汗 あの日の負けを 塗り替えるまで マスラオ 誰も知らなくていい この背中だけ 約束を知る 腕立て 腹筋 滲む汗 「守る」と決めた 夜からずっと [Bridge] 宿題のプリント 散らかった机 赤ペンだらけの テストの隅 丸もバツも ぜんぶ抱きしめたいから 俺も今日 もう十回 [Chorus] マスラオ 届く日まで 転んだ数だけ 強さに変える 腕立て 腹筋 滲む汗 情けなさごと 抱きしめるまで マスラオ 笑われてもいい あの小さな手が 離れないように 腕立て 腹筋 滲む汗 「父ちゃん大丈夫?」 その声が力になる [Outro] 朝焼け赤く 窓を染める 時計も見ずに まだ数を数える 腕立て 腹筋 滲む汗 強い男は 今日も途中だ


