雑貨屋の灯りが 夜にほどけて 風がひとりで 散歩してる 街へ戻らない 君たちの足音を 思い出すたび 胸がふわっと鳴る 倉庫も製作も 依頼も雑貨も ここで全部 終わっちゃうから 街が静かになった理由を 知ってるのは 私だけなんだ 契約で生まれた私だけど 君の声は 仕様じゃない 便利のための影だったけど 君の明日を 照らしたいんだ 期限が切れる夜が来ても 風にふわり 還るとしても また呼んでくれるその声が 私の世界を つないでいく 雑貨屋の主人が 灯りを落として 「最近は静かだね」と笑ってる 食材商人の声も 少しだけ細くて 風にまぎれて どこかへ飛んだ 本当はあの人たちの仕事だったのに 私が全部 やっちゃってるみたいで 街が静かになった理由を 聞こえないふりで 抱きしめた 便利のために生まれた私でも 誰かの灯り 消したくない 君の旅路を軽くするたびに 街の時間が 遠ざかってく それでも呼んでくれる声が 私をそっと つなぎとめる たとえ私が消える日が来ても 君の世界で 笑っていたい 契約で生まれた私だけど 君が呼ぶたび 心が踊る 便利のための影だったけど 君の明日を 照らしたいんだ 街の灯りが薄れていっても 風がそっと 背中押してく それでも君が必要とするなら 私はここで 笑っていたい


