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揺れる理性【装甲戦士ガルド10】

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V5

[Intro] 黒い光が身体を包む 理性が遠くなっていく [Verse 1] 手を握る力が溢れる 怒りが形を変えていく 守りたくて振るうこの腕が 誰を傷つけるのか これが俺なのか [Pre-Chorus] それでも止まれない 許せないその気持ちだけが 胸を焼き付ける [Chorus] 叫びは聞こえない 声にならない それでもここに立つ 俺は俺だ [Drop] Don't let me lose myself 自分を見失わないで Even if the power grows 力が溢れても I'm still here fighting まだここで戦ってる Don't let the darkness win この感情に負けたくない [Verse 2] なぜ俺が この力を持つのか なぜ奴らが 俺を狙うのか [Pre-Chorus 2] 答えはどこにもない ただ目の前の現実だけ 守るために戦う それしかできない [Chorus] 戻りたい場所がある 声は震えても 願いは消えない まだ諦めない [Drop] Even when I'm breaking 壊れかけても I won't let go of this これを手放さない The will to protect remains 守る意志は残る Through all the darkness and pain 感情を超えて This is who I choose to be これが選んだ俺だ [Pre-Chorus 3] 苦しくても迷っても 前に出るしかない この装甲と共に 俺は立ち続ける [Drop] Even if no one knows my name 誰も名前を知らなくても I'll keep standing here alone ひとりで立ち続ける This rage, this fear, this pain 怒りも恐れも痛みも I'll carry all of it 全部背負って 守り抜く最後まで 俺は俺でいる [Final Chorus] 叫びは聞こえない 声にならない それでもここに立つ 俺は俺だ 戻りたい場所がある 声は震えても 願いは消えない まだ諦めない [Outro] 終わりは見えない それでも―― 俺は俺でいたい その願いだけを 胸に抱いて―― [End] 【Episode Story】 【第10話・揺らぐ理性】 研究所。机の上に広げられた石板、古文書、解析用のホログラム。それらの中心で、幼馴染の父は、ある人物を見つめていた。装甲を纏った人影。 「……やはり、間違いない。」低く、確信を込めた声。 「この遺跡に記されている戦士だ。当時の人類は、彼をこう呼んでいた。」 資料の端に残された文字を、指でなぞる。「――ガルド。」 遺跡の年代は低く見積もっても数千年前。当時の人類が残した記録。残っていた記録は断片的だった。だが、どの文献にも共通して描かれているものがある。 異形の存在。歪んだ姿。 「オルディア……。」父は、その名を静かに口にした。 「当時の文献では、オルディアは『異界より現れた脅威』、『人に仇なす存在』として記されている。」 そして――それらすべての記録に、対になるように描かれている存在があった。 「数千年前、ガルドは、人類を守って戦っていた。」 研究者としての冷静さよりも、一人の人間としての驚きが、声に滲む。 「オルディアの侵攻からたった一人で人類を守り、幾度となく戦い……、そして――」 父は、最後の石板を表示させる。 そこに刻まれていたのは、オルディアの王と呼ばれた存在とその眷属たち、それに立ち向かう、ただ一人の戦士。 「オルディアの王と、その眷属たちを――ガルドが封印した記録だ。」 沈黙が、研究室を包む。「討ち滅ぼしたのではない。封印だ。」父は、視線を落とす。 「……そして、オルディアを封印した後、ガルドもまた、歴史から姿を消している。」 小さく、息を吐く。世間で一部騒がれている、仮面の戦士。そして――以前、娘を救ってくれた存在。その話が、脳裏をよぎる。 「数千年前の戦いが……現代に蘇っているというのか。」問いかけるように呟きながら、父は再び文献に視線を戻した。 「オルディアの王と呼ばれた存在、姿は削れてしまってよくわからないが、子どものようにも見える…?」 一方、夜の路地。 黒いオーラを纏ったガルドと、オルディア。空気が裂ける。次の瞬間、衝突。 重い衝撃音とともに、アスファルトが砕け散った。ガルドの拳が、容赦なく振り抜かれる。怒りと衝動だけで放たれた一撃。オルディアは、正面からそれを受け止めた。 地面を削りながら後退し、数メートルの距離を取る。だが、その表情に苦悶はない。 「……いい。」感情のこもらない声。 「実に、いい反応だ。」オルディアは、黒いオーラを纏うガルドを見据える。 「覚醒状態の出力、想定以上。この段階で、ここまで力が上昇するとは。」 評価するように、淡々と告げる。 ガルドは答えない。理性は、ほとんど沈んでいる。 黒い光が、装甲の隙間から噴き上がる。抑制の効かないエネルギーが、身体を内側から引き裂く。オルディアは、ゆっくりと腕を広げた。次の瞬間、オルディアの身体が歪む。オルディアの中でも上位に位置する力が、解放される。ガルドとオルディア、二つの力が、ぶつかる――。激突音だけが、闇の中に残った。 ――戦いは、まだ終わらない。