
ナイトテーブルに打ちつけた肘 倒れ込んだグラス 赤紫が拡がってゆく 脈が刻む 月の光 抑え込んだ白い肌と 突き出た骨の熱 わずかに かするまつ毛 ありきたりで触(ふ)れない唇 圧力を出す二酸化炭素 君の電子回路に 発光しながら めぐる俺の気配 あ~あ~ ああ… あ~ 目を閉じれば仕事の事 まだ終わっていないデータの処理 失敗の残骸だけが頭に痛みを咥える 虚ろ気な君 背にくいこむネイルのデコレーション 顔をしかめる俺 何の感情もわかない あるのは ただの空白 「もういらないって言えよ」 「もういらないって言えよ」 儀笑 偽笑 偽証 議章 偽省 偽生 たどり着けない 最期に太陽が刺した ああ…

