薄いノイズの向こうで 君の声がほどける 名前を呼びかけても 空気に溶けていく 曲がったカセットみたいな 午後の光 窓の外で 季節が少しずれてる 君は笑ってたけど その続きを 思い出せない 古いギターの弦が ゆっくり揺れて 言いかけた言葉だけ 部屋に残る 遠くで電車が鳴って 会話が途切れる 何かが始まりそうで まだ始まらない 君は何を見てたの ぼくはたぶん 同じ場所じゃない 夜が少しだけ 色を落として 街の灯りが 水に滲む 君の名前を もう一度だけ 小さく言う 聞こえないくらいに