[Verse 1] 崩れた土の斜面に 指を這わせれば 四百年の時を越え 熱が伝わる あの日ここで誰かが 空を仰ぎ 守り抜くと誓った その背中が見える [Pre-Chorus] 援軍の旗は来ず 道は閉ざされて 絶望さえも 呼吸(いき)の一部に変えた 震える拳を 強く握りしめ 俺たちは何を 見つめていたのだろう [Chorus] 高天神 空を切り裂く 鬨(とき)の声 俺たちの命(ひ)は まだ消えちゃいない 崩れゆくとしても この土塁に刻んだ 泥まみれの誇りを 私が今、歌おう 吹き抜ける風が 祈りに変わるまで [Verse 2] 「降れば命は救おう」 誘いの言葉 揺らぐ心を引き止め 武士(もののふ)は笑う 兵糧(かて)は尽きても 魂(こころ)は尽きぬ 武田の赤が 夕陽に溶けてゆく [Pre-Chorus] 見捨てられたのではない 最後まで戦ったのだと 歴史の闇に 埋もれさせはしない 俺たちがいた証を 無くしはしない この喉を枯らして 想いを受け継ぐから [Chorus] 高天神 雲を掴むような その場所で 俺たちがいた証を 無くしはしない 雨に打たれ 削られゆく土塁が 今も語り続ける 英雄たちの名残(なごり) 時を越えて響け この鎮魂歌(レクイエム) [Bridge] (Dramatic strings swell) 「もういいよ」と風が囁く 「十分だろう」と空が笑う それでも忘れたくない 俺たちがここで生きたこと [Final Chorus] 高天神 今は緑に包まれて 俺たちの夢は 風に溶けてゆく またいつか この山に立つ誰かが 優しく笑える 時代(とき)でありますように あぁ 遠州の空へ愛を込めて [Outro] (Piano fades out slowly) 今も聞こえる…… 土の歌……


