
【カマキリ】 [Verse 1] 私の人差し指には 消えない傷がある ずっと昔 カマキリに触れて ちょっと悪戯しただけで 残された 小さな罰 細い傷を なぞるたび あの日の鎌を 思い出す 綺麗なものには むやみに触れちゃ いけないの [Pre-Chorus] なのに人は 危ないものほど 触れてみたく なるらしい もう少し 近くへおいで 後悔しても 知らないわ [Chorus] 愛してるから 食べるんじゃない 近すぎるのよ あなたが もっと 近くへ もう少し 近くへ 逃げてもいいわ 今なら だけどその目は 逃げる目じゃない 触れたのは あなたでしょう だから傷になっても 知らないわ [Post-Chorus] Touch me Touch me 傷になるまで Touch me Touch me 忘れないように [Verse 2] 雨の匂いがすると 胸がざわつく 川なんて 見えないのに なぜだか身体が そちらを向く 右足 左足 また右足 私の脚なのに 止められない 喉は 渇いていない 泳ぎたいわけでも ないのに それなのに 水辺に 行きたくなるの [Pre-Chorus] 私の脚なのに 誰が歩かせる 私の身体なのに 誰が決めている あなたを欲しいと 思ったのも 本当に私だったのか わからなくなる [Chorus] 愛してるから 食べるんじゃない そう思ってた さっきまで 欲しいのは あなた そのはずなのに 水の匂いが 近づくたび 身体の奥が ざわめいている あなたを捕まえた つもりなのに 捕まっているのは 私なの [Bridge] 水辺に行きたい 行きたくない 水辺に行きたい 戻りたい 水辺に行きたい この脚が 止まらない 暗い水面が 近づいてくる 右足 左足 右足 左足 私を置いて 身体だけが 歩いていく [Build] 水辺に行きたい 水辺に行きたい 水辺に行きたい 理由なんて 知らない 身体の奥で 細い何かが 揺れている 私より先に 水の場所を 知っている やっと気づいた 私の中に いたのね [Last Chorus] あなたを食べる私を 怖いと言ったでしょう だけど本当に 怖かったのは あなたでもない 私でもない 私の身体で 私じゃないものが 生きている あなたを捕まえた つもりだった あなたを支配した つもりだった それなのに 自分の行き先さえ 選べない 水辺まで あと少し あと少し 暗い水面が 私を待っている [Outro] 人差し指に残る 古い傷 あの日のカマキリを 思い出す あの子もきっと 知らなかった どこへ行くのか 知らないまま 自分の脚で 歩いていた あの日 あの子も 水辺に 行きたかったのかしら

