
朝が来てもカーテンは閉じたまま 青白く光る画面がワタシの世界 徹夜の余韻がまだ指に残る あなたを探してワタシはネットを泳ぐ タイムラインの断片に手を伸ばすたび 指先が小さく震える 誰にも見せないアルバムが増えていく — 私だけの聖書のように コメントは打たないLikeも送らない 声を残せば消えるものがあるから ワタシはあなたの光を切り取って ひとつずつ静かに綴じるだけ Onvisible obsession — You’re already mine, even if you don’t know. スクリーンショット、スクリーンショット 祈るように撮る あなたの声も、ふとした笑顔も 全部スクリーンショットで保存する ネットの海からあなたをすくい上げて フォルダに並べて手を合わせる それはワタシのholy act 一枚、一息、私だけの信仰 誰かのリプが光るたび胸がざわつく 彼に汚れがこびりついたようで吐き気がする 媚びる言葉の列は騒音にしか聞こえない でもワタシは指一本動かさない あなたの足跡を見つけるたび 世界がひとつだけ正しい形になる ピクセルの隙間で私は笑い ピクセルの影で私は泣く どちらもあなただけのため 誰にも解けない幸福がある 切り取ったあなただけで満ちる フォルダを開いて大きく息を吸う 秩序を作ることでワタシは安らぐ リプを荒らすよりも ワタシはあなたを切り取り守るほうを選ぶの スクリーンショット、スクリーンショット またひとつ撮る 深夜のつぶやきも、消えかけのストーリーも すべてスクリーンショットで閉じ込める drag & drop で丁寧に並べる、一枚ずつ名前をつけて祈る(name & pray) それがワタシにできるすべて、あなたを知らないまま愛する術(すべ) 通知なんて一度も鳴らない 眼の前の画面が私のすべて 沈黙は甘美、沈黙は聖域 ワタシは深く深くネットに沈む あなたの過去を拾い集める作業は まるでミサで祈るようで... 「誰かのもの」になることを妬む群れは汚らわしい 彼らの声はただの雑音 —ワタシは違う、ワタシは違う ただ切り取って、しまって、見守るだけ スクリーンのライトが私をなぐさめる(bluelight warms my night) ピクセルひとつに祈りを託す(pixel prayer) あなたは知らない、それでいい 知られないことで成り立つ優しさがここにある スクリーンショット、スクリーンショット 重ねて歌う(screenshot screenshot...) あなたの笑顔も、なにげない仕草も ワタシの小さな祭壇に置く ネットの雑音からあなたを切り取って ワタシだけの世界にそっと置く それが罪だと誰かが言うのなら それは間違い これはワタシの、ワタシだけの祈り(screenshot, screenshot...) 画面を閉じる前の短い安堵 フォルダに灯る小さな光 彼の足跡を今日もひとつ ワタシはまたスクリーンショットを撮る あなたは知らない 誰も知らない それでいい 静かに 優しく ワタシの祈りは永遠に続く

