[Verse 1] 読みかけの本を閉じた午後 窓を細い雨が伝う 遠くで鳴っていた蝉の声も いつの間にか途切れていた ふたりで歩いた坂道には 濡れた向日葵がうつむいて 夏が終わるその気配だけ 静かに街を包んでいる [Pre-Chorus] 「また会えるよ」と笑った キミの言葉を信じたくて あの日と同じ空を見上げる 答えはまだ降らないまま [Chorus] (August Rain) この雨が 胸の熱まで冷ますのなら 忘れられるはずなのに 思い出ばかり鮮やかになる (August Rain) もう一度 キミの名前を呼べたなら さよならよりも優しい声で ありがとうと伝えたい [Verse 2] 軒下で雨宿りをした 小さな駅前のカフェ ひとつの傘に近づいた肩 今も温度を覚えている 氷の溶けたソーダ水と 言いかけたままの約束 テーブルに残る水滴のように 心の中から消えてくれない [Pre-Chorus] 季節が変わるその前に 何かを変えられたのかな そんな「もしも」を数えるたび 雨音だけが強くなる [Chorus] (August Rain) この雨に 言えなかった想いを預けて キミの暮らす遠い街へ そっと届けてくれたらいいな (August Rain) 振り向けば そこにいるような気がするよ 滲んだ景色の向こう側で あの日のキミが笑ってる [Instrumental] [Bridge] 突然こぼれた夕陽が 雲の切れ間を染めてゆく 永遠に続く雨なんてないと 分かっているはずなのに 夏の終わりに置き忘れた 恋はどこへ行くのだろう 拾いに戻れないのなら この歌にして抱きしめよう [Final Chorus] (August Rain) この雨が やがて静かに上がるころ 忘れることとは違うかたちで キミを想える気がするよ (August Rain) もう二度と 同じ季節に戻れなくても ふたりで見つけた夏の光は 心の中で消えないから [Outro] (August Rain) 降り続く 透明な糸の向こう側 少し涼しくなった風に 新しい季節が混じっている