
そう、あれは中学三年の終わり 進路は決まってた 緩やかな午後 とうにやるべき宿題は無くて 悩みなんてどこかに消えていた そう、あれは生意気に背伸びしてた頃 なんとなく広げたビニール袋は空 今日はとても晴れていたから 皆で投げてみようって話した 僕は少しばかり真面目で 良いのかなあ、なんて 君は能天気に笑って やってみようぜ、なんて 放ったビニール袋 やってきた風にさらわれて あっという間に僕らを置いてった 大げさに はしゃぐように 僕ら笑って 指さして 美しい青の中に浮かぶ 白い点を いつまでも見ていた そう、あれは高校生になる前 これからの未来は 白く輝いてた 描く自画像に汚れは無くて 不安なんて見つけられなかった そう、あれは世間が広がっていく前 なんとなく思い浮かべた袋の行方 浮かれた心に流されて 皆と一緒に楽しんでた 僕は少し良心に怯え しょうがない、なんて 君は大げさに笑って 問題ねえよ、なんて 放ったビニール袋 やってきた風にさらわれて あっという間に僕らを置いてった 大げさに はしゃぐように 僕ら笑って 指さして 美しい青の中に浮かぶ 白い点を いつまでも見ていた 初めは紙ヒコーキ 届けたい想いなんてなくて 飛んでくれるならなんでも良かった 終わりはいつも綺麗だった 誰もが小さい頃から知った顔で とっくにわだかまりなんてないから ただ笑顔で楽しくいられた 終わりと始まりの間 何処へも着地していないあの頃 背負う荷物なんてないから 涙しそうなほどに美しく 笑顔の残響が木霊する 放ったビニール袋 期待する熱にさらわれて 軽やかに舞い僕らを置いていく 遠い明日 招くように 僕ら憧れ 手を伸ばし 美しい青い春に浮かぶ あの希望を いつまでも見つめて 羨ましいなんて 思ったんだ かすかな記憶 楽しかったあの頃 遠い日の思い出

