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たぶん、ほんと (Remastered)

V6

朝は ちゃんと起きてる 少し濃い珈琲にも慣れた カーテンを開けば 昨日とよく似た朝が来る 鏡の中の私は 思ったより普通の顔で あなたがいないことくらい 上手に着こなしている 夜になれば眠れるし 夢も ほとんど見なくなった 静かな部屋というものにも それなりに馴染んだと思う だからもう 大丈夫 そういうことにしてる あなたの写真は消した 連絡先も消した 二人で選んだグラスも ひとつだけ残して捨てた あの店には行ってない 名前も口にしていない ただ 駅で似た背中を見つけると 追いかけるでもなく 立ち止まるでもなく ほんの少しだけ 歩幅が乱れる 嘘をひとつだけ 混ぜて話してる どれだと思う? そんなに難しい 話じゃないでしょう 嘘をひとつだけ それくらい許して ほんとのことばかりじゃ 綺麗に終われないから 季節はもう ひとつ先へ行った あなたが好きだった花も 今年は名前を呼ばなかった 髪も少し短くした 香水も変えてみた 知らない私になれば 思い出も迷うと思った 馬鹿みたいでしょう でも そういう小さな細工で 人は案外 明日まで歩けるものよ 会いたいとは思わない 戻りたいとも思わない もし偶然 どこかで会えたなら 昔の知り合いみたいに 笑って手を振れると思う あなたの隣に 知らない誰かがいても きっと ……きっと 嘘をひとつだけ 混ぜたはずだった ひとつくらいなら 私にも分かると思ってた 平気も 忘れたも 眠れるも 口にするたび 少しずつ綺麗になって 綺麗になったぶんだけ ほんとから遠ざかった あなたの写真は消した これは ほんと 連絡先も消した これも ほんと あなたがいなくても 私はちゃんと生きている ……これも たぶん ほんと もう会いたくない …… ……会いたい …… 今のは、嘘