
REPLICA
交差点 濡れたアスファルト 遠くで響くサイレンの音 頭に浮かんだ感情は 誰かに教わっただけのもの たくさんの影とすれ違う日々 うつむきながら顔を隠してきた 自分の気持ちは守れたけど 痛みにも気づかれなくなった 見上げた空に広がる雲 次第に塗りつぶされてく青 一人分空いた駅のベンチ まるで誰かを待っているように 不意に浮かんだそれっぽい台詞 いつか見た映画で覚えたんだっけ 最近流行りのあの曲も どこかで聞いたことがある 心の形も色も知らないから 誰かと同じでも気づけない 少なくとも鏡に映る顔は 隣の人とは違ってるみたい Is this my heart? Or just a replica? ぬるい風が頬をなでた 「考えすぎ」って囁くように それ自体都合よく考えすぎかも 街灯の下 光る水溜まり はしゃぐ男の子 跳ねる水しぶき 小さい頃に見てた世界は もっと鮮やかだったのに バスの窓 曇ったガラス なぞった指は行き先を知らない 隣に座った人の顔も 降りたらすぐに忘れてしまうだろう 立ち止まることが怖かっただけで 歩き続けることを望んだわけでもない 気がついたらここがどこかもわからない 平気なふりはいつの間にか覚えてたけど 弱音の吐き方は教わらなかった 誰だってそうなのか?それすら確かめようがない 心の形も色も分かったら きっと誰かと比べてしまう 「自分のほうが綺麗」って胸を撫でても 本当に綺麗なのはどっち? Is this my voice? Or just a replica? 言葉だけ教わったけど 言葉に直せない気持ちに出会ったら それを伝える術をきっと知らない あの時貰った優しさが 誰かの真似事だったとしても 本物以上に輝いてた 心の形も色も知らなくたって 言葉が誰かの真似だったって それを選んで渡したのは自分 ならもうそれだけでいいんだ Is this my heart? Or just a replica? 誰かと同じでも違ってももう気にしない だってこの胸の鼓動は紛れもなく自分だけのもの

