波の音 遠くに 白い船 ゆっくり 地平線をなぞる 言えないことを 胸に沈めたまま ふたり 海を目に入れて かすかに揺れた声 波に まぎれてく でもそれでいい 君の痛みを 半分ください ふたりなら きっとこわくないよ あなたの傷を 僕もわかるから 今日は ここで ただ 船を見ていよう 夕暮れの色が 横顔にそっと 落ちていく 言葉より先に ため息だけが ふたりの間を 渡る 触れた指先が すぐに 離れる でもそれでいい 君の痛みを 半分ください 深く沈む夜でも あなたの世界を 僕は知ってあげれるから 波に まかせて ただ 涙を流して みてごらん ひとつ光った灯台 願っていれば きっと 信じていれば きっと 君の痛みを 半分ください 明日も ここで 待っているから あなたが あなたで いられなくなる夜は 僕が そっと灯しているから