
まだ名前もついていない朝が 部屋の隅で静かに息を潜めている 窓から差し込む朝の光が 少しだけ斜めに傾いている 冷めた紅茶の表面に 自分の影が淡く歪んで映る 昨日と同じ制服を着て 今日も同じ駅へと向かう道で 胸のポケットにしまった想いを 何年もそっと息苦しく抱えたまま 誰にも言えなかった 「本当の自分はまだここにいない」という気持ちを それでも指先が 静かに何かを探し続けている 未完成のままで 飛び込んでいけ 欠けたピースも 歪んだ線も そのままに この不完全な体で この不確かな声で まだ見ぬ明日を 僕の色に染め上げて 誰も完成なんか待っていない 未完成の僕を そっと受け止めてみて 震えるこの手で 白紙の地図を握りしめて 未来を 未完成のまま 切り開いて 未完成のままで いいんだよ まだ終わっていない この一ページを 僕の息吹で 僕の温度で 熱く 熱く 描き続けよう 夜の街灯の下で 信号待ちをしながら ふと空を見上げた瞬間に 星一つ見えない空の下で それでも僕は まだ何かを見ようとしている 遠くの誰かの笑い声が ガラス越しに響いてくる中で 完璧じゃない夜を どれだけ愛せるようになるのだろう 怖くても この足は止まらない 未完成の鼓動が まだ僕を連れて行く 未完成のままで 飛び込んでいけ 欠けたピースも 歪んだ線も そのままに この不完全な体で この不確かな声で まだ見ぬ明日を 僕の色に染め上げて 誰も完成なんか待っていない 未完成の僕を そっと受け止めてみて 震えるこの手で 白紙の地図を握りしめて 未来を 未完成のまま 切り開いて 未完成のままで いいんだよ まだ終わっていない この一ページを 僕の息吹で 僕の温度で 熱く 熱く 描き続けよう 白紙のキャンバスが 静かに微笑んでいる 「早く来いよ、僕を汚してくれ」って 失敗の染みも 迷いの線も 全部が僕だけの特別な色彩になるまで 筆を置かないで 生き続けよう 未完成だからこそ まだ何も決まっていないんだ 未完成のままで 叫び続けろ この胸が熱くなるまで 走り続けろ 涙も 孤独も 未熟な痛みも 全部僕の色に変えて 輝かせろ 未完成の僕を 抱きしめろよ まだ何も終わっていない この歪んだ心で この震える手で 未来を 未完成のまま 掴み取れ 未完成のままで… まだ描ける… 僕の未来を… 未完成のまま… 永遠に…


