
シャッターを切る 理由もなく 朝の光を 残していた 名付けないまま 並ぶ影 ピントだけ 合わせて 答えより 明るさを 少しだけ 上げてみた ピントが合うまで 歩いていた ぼやけたままの 気持ちと一緒に ピントが合うまで 立ち止まって それでも世界は 続いてた 同じ列で 笑った人 一瞬だけ 重なった声 なくしたものが 戻る日も 何も起きない 帰り道も 小さな親切 小さな間 写らないけど 確かにあった ピントが合うまで 歩いていた ぼやけたままの 気持ちと一緒に ピントが合うまで 立ち止まって それでも世界は 続いてた 誰かが 誰かのため 黙って 灯りを置く ピントが合うまで 急がない ぼやけた景色も 私だった


