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喜々怪々

V6

[Verse 1] 東の村では 雨降りの夜 誰も触れぬに 鳴る鈴ひとつ 軒下揺らして ころりん ころりん 音ごと小瓶に いただいた 西の街では 鏡の奥に こちらを向かない 影ひとつ 頁の隙間に そっと挟んで 本日の成果 二つ目とする [Pre-Chorus] 珍しいものは まだあるか 地図の余白を 指でなぞる 鞄に少しの 空きを残して 明日は南へ 参りましょう [Chorus] 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 奇奇怪怪を ひとつずつ 瓶に詰めれば 鈴が鳴る 頁に挟めば 影が笑う 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 名も無きものほど 美しい この世に二つと無いものを ひとつ残らず 見てみたい [Verse 2] 去年訪ねた 雨降りの村 今年は井戸まで 枯れ果てて 鈴の音ひとつも 聞こえないが 季節の気まぐれ そんなもの [Verse 2-2] 北の森では 眠りの翁 夜ごと瞼を 撫でてゆく 枕に縫いつけ 持ち帰れば 三日三晩も 朝のまま 海辺で拾った 忘れの貝は 死者の面影 さらうもの 綿を詰めてから 箱へ入れ 鍵を二重に 掛けておく [Pre-Chorus] 珍しいものが 増えるたび 地図の印も 増えてゆく 静かな土地が 増えたけど 旅にはちょうど 良いでしょう [Chorus] 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 魑魅魍魎も ひとつずつ 夢を畳んで 紐を掛け 夕暮れ丸めて 筒の中 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 名も無きものほど 美しい 昨日まであった 不思議なら 今日から私の 宝物 [Instrumental] [Bridge] 西の空から 夕陽が消えた 眠らぬ街には 灯が増えた 墓前の名前を 呼び続け 誰も彼らを 忘れない ……さて 次は何処へ 参りましょう [Build] 夜をほどいて 朝を連れて 空の果てへと 帰ってゆく 見たこともない 怪異なら 逃す理由など ありはしない [Final Chorus] 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 奇奇怪怪を ひとつずつ 金色の朝を 瓶に詰め 蓋をくるりと 締めましょう 珍妙 不可思議 摩訶 不思議 こんなに綺麗なものだから 陽の差さぬ箱へ 仕舞い込み 誰にも触れぬ 宝物 風は吹かず 夢も見ず 夕暮れも無く 朝も来ない それでも世界は 広いから まだ見ぬ不思議が いるでしょう 鞄に残った 隙間を数え 地図の余白を 指でなぞる