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邂逅

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V5

丘をのぼれば 視界がひらける 夕映えに揺れる 稲穂に滲む七彩 風が渡るたび 金色がほどけてゆく 遠くで手招く 置き去りの影 二つに分かたれた川は 深く あまりに深く 水に触れた指は 溶けて消えた 夢から目覚め 人波の中へ ただひとつの道を選び 扉を開けば それは光となって全てを照らし 七彩は静かに私たちを包み 枯ていく心を癒していく さすらう鳥たちはひとつになり 空へと舞い上がる やがて辿り着くのは かすかな灯りを抱いた ひとつの影 さざ波は稲穂を揺らし 森の闇へ押し寄せる 遠い光が 現れては消える 夜の中 消えゆく足跡を追い 分かち合った火種に惹かれながら 小さな何かを探している 水面は揺れ 薄く流れ 留まることを知らない あぁ 遅すぎた 昇る光が胸を裂く 小さな影と この身に抱えたすべてを 握りしめて 歩き出す 心の虹は夢と共に金色の波へと沈み 暖かな光が 遠くをかすめる 光の欠片が舞い落ち 幾重にも重なり 橋となる 流れの深まる森をかすめながら 水面に映る影は 短くなり それぞれの夜明けを待っている ひとつ増え ひとつ消える 誰のために 私たちは歩くのか 誰のために 私たちは倒れるのか 七彩に問いかけても ただ輝くばかり 橋を渡る者に呼びかけても 応えはなく ただ差し出された手が 溶けてゆく もう一度 丘をのぼる 夕暮れの稲穂は 今も金色に揺れて 変わらずに いまも いまも 風の奥で 理由もなく 胸が熱くなる 生まれては消え それでもなお 輝いている