『魂魄(こんぱく)の夢 ―容れ物のない世界―』 【序文】 触化為神 人與人間氣自融, 纏絲結念化靈風。 不為情欲為祈願, 凡塵一触亦成宗。 When human meets human, their breaths entwine— Threads of thought weave into a sacred wind. Not for desire, but for silent prayer, Even a mortal touch becomes divine. ――触れ合うこと、それは祈りに似た化学反応。 欲ではなく、いのちの交わりとしてのエロス。 この詩は、その“儀式”の記録である。 【本文】 ​【Intro】 ​魂魄とはワタシをカタチ作るモノ ​**魂(コン)**という不定形の意識体 **魄(ハク)**というカタチに納められ ワタシは、ここに存在している ​【Verse 1】 ​**容れ物(いれもの)**のないこの場所で キミの瞳に映るワタシ どんな風に視えているのかな 天然色かな、それとも白黒かな ​【preChorus 1】 ​ここは夢の世界 疲れたカラダを横たえて ふっと軽くなった時だけ来られる 時の流れから解き放たれた 優しい理想郷 ​【Chorus 1】 ​風は言葉を持たず 光も影も、ただ寄り添うだけ 声は響かず、でも確かに伝わる **ヒトの業(ごう)**を離れた 無垢(むく)な共感 その交流は―― 幸せに満ちている ​【Verse 2】 ​夢で夢を見る 光も闇も 過去も未来も アナタにすべて委ねられた世界 ヒトもケモノも 木々や花々も そのカタチは魄(ハク)に宿り 解き放たれた魂(コン)は、ただ寄り添う ​【preChorus 2】 ​ちゃんとキミの隣にワタシはいますか それとも別の誰かと手をつないでいますか 誰と逢えても構わない そこで起きた交流は ただ安らぎに満ちる ​【Chorus 2 / Refrain】 ​風は言葉を持たず 光も影も、ただ寄り添うだけ 声は響かず、でも確かに伝わる ヒトの業を離れた 無垢な共感 その交流は―― 幸せに満ちている ​【Bridge】 ​魂魄(コンパク)を離れて逢えたアナタ ヒトかもしれないし、そうでないかもしれない ただ寄り添うその時間は 目覚めても心に残る、静かな安らぎ 微かな息吹や揺らぎに手を添え 交わるひとときは 静かに胸に刻まれる 魂魄(コンパク)に戻り 世界線の違いにすれ違っても 夢に揺蕩うひとときは **魂(タマシイ)**に刻まれる確かな邂逅 決して消えることはない ​【Chorus 3 / Final Message】 ​生を全うするしかないから この**優しい夢の記憶(おもいで)**だけで 「ああ、なんか幸せな夢だったな」 そう思えれば、それで良い **現実(いま)**を生き抜く、ただそれだけで 魂(タマシイ)は幸せを知っている ​【Outro / Refrain】 ​バイバイ またここで―― 魂魄を離れたキミに、また逢いたいな―― 目覚めたカラダを包む、静かな充足(みちたり) この優しい余韻を抱きしめて 幸せに満ちている 幸せに満ちている ★三言語対訳★ 魂魄とはワタシをカタチ作るモノ。 **魂(コン)**という不定形の意識体。 **魄(ハク)**というカタチに納められ、 ワタシは、ここに存在している。 [一章:容れ物のない世界] 無器之界 夢中無器見真形, 眼底光寒色未明。 誰識我身無影跡, 白與黯處共浮生。 In a world without vessel, truth appears bare, Light and shadow dance in tender despair. Who perceives me, without form or frame? Where white meets dark, all lives the same. ――容れ物(いれもの)のないこの場所で、 キミの瞳に映るワタシ。 どんな風に視えているのかな。 天然色かな、それとも白黒かな。 [二章:夢の中の理想郷] 夢鄉無時 浮魂離魄過塵間, 無聲之域意相連。 風無語兮光無影, 唯有心波共生眠。 In dreams beyond the flow of time, No voice, no sound, yet hearts align. Wind speaks none, and light no sign, But souls entwine, serene, divine. ――ここは夢の世界。 疲れたカラダを横たえて、 ふっと軽くなった時だけ来られる。 時の流れから解き放たれた、優しい理想郷。 [三章:寄り添うものたち] 魂依魄宿 萬象皆神形寄魄, 魂融無界共安寧。 獸與花亦同歸處, 光影之中無性名。 All forms hold spirits deep within, At peace beyond where worlds begin. Beast and bloom, both kin to flame, Where light has no need for name. ――ヒトもケモノも、木々や花々も。 そのカタチは魄(ハク)に宿り、 解き放たれた魂(コン)は、ただ寄り添う。 [四章:邂逅] 魂魄相逢 夢裏誰人似故魂, 微香輕息繋前因。 一觸心知塵外意, 覺來餘韻滿胸臻。 Met in dream, a soul once known, Faint scent, soft breath, like seeds once sown. A touch recalls what words can’t own, And waking, the warmth is still my own. ――魂魄(コンパク)を離れて逢えたアナタ。 微かな息吹や揺らぎに手を添え、 交わるひとときは静かに胸に刻まれる。 世界線の違いにすれ違っても、 夢に揺蕩うひとときは魂(タマシイ)に刻まれる。 [五章:現(うつつ)] 現生之誓 生行唯道歸塵夢, 幸存一念是圓融。 醒時猶念幽鄉處, 魂識微光不復空。 To live is vow enough, to dream is grace, One memory lights the mortal space. When waking comes, I still embrace, That quiet glow, that timeless place. ――生を全うするしかないから。 この優しい夢の記憶(おもいで)だけで、 「ああ、なんか幸せな夢だったな」 そう思えれば、それで良い。 現実(いま)を生き抜く、ただそれだけで。 魂(タマシイ)は幸せを知っている。 [六章:再逢] 再夢 別魂暫離仍心近, 夢境常開候舊人。 覺後安眠如抱月, 滿懷微燦即長春。 Though souls may part, hearts never stray, Dream’s door opens the same old way. Awake, I rest in moonlit peace, This glow within shall never cease. ――バイバイ。またここで。 魂魄を離れたキミに、また逢いたいな。 目覚めたカラダを包む静かな充足(みちたり)。 この優しい余韻を抱きしめて―― 幸せに満ちている。 幸せに満ちている。