
春の花シリーズの3曲目、第二楽章になります。 クラシックの交響曲では、全体のバランスをとるために、各楽章で速度や性格を変えていくことが伝統的なルールになっており、第二楽章は「アンダンテ(歩くような速さ)」、という歩調に近いテンポをとることが王道のようです。時代が移り変わるにつれて、「アダージョ」や、少し動きの出る「アレグレット」など、バリエーションも増えていったようです。 今回はそのルールに沿って、心地よいリズムが出るように、チャンバーポップで作ってみました。 今回登場する花は菫(スミレ)です。 それぞれが歩く歩幅(アンダンテ)は違うけれど(時に誰かと比較してしまうこともあるけれど)、ひたむきに咲こうとする菫の姿に、日々の見えない努力や葛藤、一歩踏み出していくような勇気を感じました。歌詞にはその世界観を込めています。パーソナルな側面が強い曲になりましたが、この曲の先にあるものは、多様性じゃないかな、と思っています。 フィナーレの曲は、この多様性をテーマにしようと思います。 [Verse 1] 足早に過ぎてく人の波 背中ばかりが見えていた 焦るほどに息は苦しくて 「もっと早く」と、誰かの声が耳を打つけど 靴音は、冬の重さを引きずってる 僕はいつか、春に辿り着けるのでしょうか? [Verse 2] ふと止まった足元、石ころの隣 鮮やかな紫が揺れていた その花は誰とも競わず、ただそこにいて 冷たい土を抱きしめて、時を刻んでる [Chorus] 君の歩幅で、この春を歩こう 小さな一歩は進もうとする証 根を張るための、確かな鼓動 忘れないで、君が立ってるその場所で スミレはいつも、祈るように咲いている [Bridge] 「遅いから」なんて、責めないで 立ち止まる勇気も、力に変わる 雨が降る日も、風吹く夜も 君の努力を、ちゃんと見ているから [Final Chorus] 君だけの歩幅で、春を刻もう 大地を踏みしめる、確かな足跡 忘れないで、君が笑うその日まで スミレはいつも、祈るように咲いている [Outro] 一歩、また一歩 聞こえているよ、君だけのアンダンテ

