
ケダモノサーカス(THE FEAST OF BEAST) / OKAN CRUSADERS (Words by Toto Fukami)
いらっしゃいませ 失くした指や 捨てられた夢をお持ちのかたは どうぞこちらへ 今夜も見世物小屋は 満員御礼 赤い提灯 雨に濡れて 化粧の剥げた月が笑う 片目の兎が手を叩けば 錆びたブランコ 軋むワルツ 私は昔 少女でした 名前もちゃんとあったけれど 誰かのキスに売り飛ばして 今じゃ番号だけの花 ああ 電信柱に咲いた夕焼け ああ 帰る場所など焼け跡ばかり 廻れ 廻れ xxxサーカス 首輪のままで踊りましょう 裂けたドレスの裾を噛んで 天国ごっこを続けましょう 愛なんて腐った果実 噛み潰せば赤いだけ 今夜も私は見世物だから 綺麗に笑ってみせるわ 隻腕のピエロが歌う 兵隊帰りの恋の唄 防空壕の底に眠る 未成年の神様たち 観覧車には首吊り星座 街灯の下に黒い鳩 誰も彼もが傷を隠して 拍手ばかりを覚えたの ねえ 幸福なんて盗品でしょう ねえ 悲しみだけが本物でしょう 廻れ 廻れ xxxサーカス 鎖の音で踊りましょう 硝子の肺で息を継いで 地獄の花束抱きましょう 優しさは紙細工ね 雨が降れば溶けるだけ 今夜も私は見世物だから 綺麗に壊れてみせるわ おかあさん あの日の夕焼けは どこへ行ったのでしょう おとうさん 私はまだ 人間でしょうか それとも 拍手で飼われるケダモノでしょうか 棺桶列車が通り過ぎる 夜のホームで手を振った 乗り遅れたのは私なのか 死に遅れたのは私なのか 廻れ 廻れ xxxサーカス 骨になるまで踊りましょう 失くした名前を抱きしめて 最後の幕を下ろしましょう 愛なんて腐った果実 それでも少し甘かった 今夜も私は見世物だけど あなたの夢に棲みたいの いらっしゃいませ 明日のない子供たち 帰れない恋人たち どうぞおはいりください xxxサーカスは まだ終わりません──

