
電車の窓に映る 自分じゃない顔 耳元で揺れた 微かな呼吸 ポケットの中で 震えるスマホ 知らない番号が 鼓動を乱す 視界の端を掠めた影 名前を呼んだ気がして 振り返る 深層に沈む 僕の声を 君だけが拾ってくれた気がした 触れた場所から 温度が染みて 逃げる理由なんて もう残ってない だから囁いてよ 深夜の交差点 歩道に落ちた 誰かのイヤホンが 点滅している 拾い上げた瞬間 耳を塞いだ 君の声と知らない雑音が混ざる 遠くで鳴ってるサイレンより 胸のざわめきのほうが騒がしい 深層の底で 名前を呼んで 消えそうな心ごと 掴んでよ 君が見ている景色の中に 僕が確かにいてほしいだけ 今すぐ囁いてよ 信号の切り替わる音が 断片みたいに胸へ落ちて 消えかけた君の声だけが 何度も再生されて止まらない パラノイアの闇を裂くように 君の息遣いだけが導く 現実か夢かもうどうでもいい ただ隣で そっと囁いてよ

