
目を閉じれば 少し先の自分が 静かにこちらを見つめている まだ名前のない未来へ ひっそりと 便箋をひらく ねぇ、未来の私 相変わらず 迷ってばかりですか それとも 少しだけ大人になれましたか 今日も、いくつかの選択肢の前で 立ち止まってしまったけれど それでも歩き出した自分を あなたは笑って見てくれますか あの日書きかけた夢 まだ捨てていないよ わずかな光でも 追いかけることを、やめられなかった 傷つくことを恐れて 言葉を飲み込んだ日もあった だけど 未来の私が泣かずにいられるように 今の私は、今日も踏み出している もしもあなたが 過去の私に一つだけ言葉を贈るとしたら きっとこんなふうに言うのだろう—— 「大丈夫。 あなたの選ぶ道は、全部未来へつながってる」 その声を胸に また一歩、また一歩 自分の足音を確かめる 最後にひとつだけ 未来の自分へ どうか忘れないでほしい あのときの痛みも あのときの願いも すべてが今の私をつくっている だから あなたの明日がどんな色でも きっと美しいと信じられる 封を閉じて そっと机に置いた 「未来への手紙」 今夜はここで眠らせよう

