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Cinema After Midnight

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V6

最後の上映 午前零時 古びた扉を押してみた 客席には僕ひとり 赤い椅子だけ並んでる ポップコーンも買わないまま いちばん後ろに腰掛けた やがて照明が消えて スクリーンに光が灯る だけど 映っていたのは 知らない映画じゃなかった 十年前の 僕だった Running through a summer day 笑いながら駆けている 忘れたはずのあの景色 スクリーンの中で揺れていた 「待って!」 思わず立ち上がった瞬間 世界が ひっくり返った Lights! Camera! Here we go! 気づけば僕は 映画の中 真昼の街を駆け抜けて 知らない人と踊ってる One step Two steps Spin around! 理由なんていらない 今だけは笑っていたい 路地を曲がれば 景色が変わる 灼けた太陽 白い壁 誰かが鳴らした手拍子に 心まで踊りだす Hey! Keep it moving! 昨日の悩みも 今日は置いていこう ところが突然 空が真っ赤に染まった サイレン 走る影 さっきまで笑っていた街が 一瞬で姿を変える Run! Run! 息を切らして 夜を駆ける 怖いくらい 胸が鳴ってる でも なぜだろう こんな僕を 少し好きになれた I can feel the fire Deep inside my heart 逃げてるだけじゃない 今度は僕が 選んで走ってる その瞬間 すべての音が 消えた 真っ白な部屋 椅子がひとつ そこに座っていたのは 子どものころの 僕だった 「ねえ」 あのころ 何になりたかった? ……忘れちゃったよ 本当に? 長い沈黙 そうだ 何にだって なれると思ってた 失敗することも 誰かと比べることも まだ知らなかった I remember now 夢って 叶えるものだけじゃない 持っているだけで 明日を楽しみにできたんだ 白い部屋に 小さな光が差し込む ひとつ ふたつ 色が戻ってくる 青 金 赤 紫 そして世界が 一気に広がった Take me higher! Beyond the screen! 空を越えて 雲を抜けて 海も 街も 星さえも 一本の光になっていく I am every scene I've lived Every tear and every smile 格好悪かった日も 逃げ出した夜も 全部カットしなくていい それが僕の 映画だから スクリーンが 白く光った 目を開けると 僕はまた いちばん後ろの席にいた 館内には 誰もいない エンドロールも 流れていない ただスクリーンに ひとことだけ 「つづく」 外へ出る 夜はもう 終わりかけていた 映画みたいな人生じゃ なくてもいい 僕の物語なら それでいい さあ 次のシーンへ