白い息が 風に溶けて 消えゆく文字は 読めないままに 縁側には あの日の面影 笑うあなたは 風にまぎれた ほどけていく 夢の縁側で 感じた温もり もう触れられない 胸の奥 甘い棘だけ 残しては 朝靄に消えていく 鈴の音が リンと鳴って 眠れぬまま 瞼を伏せる 名前だけが のどに残って 呼べば呼ぶほど 愛おしい ほどけていく 夢の縁側で 感じた温もり もう触れられない 胸の奥 甘い棘だけ 残しては 朝靄に消えていく もしもまた 迷い込めたら 今度こそ 離さないのに 東雲が 畳を染めて 気づけば 独りきり ほどけていく 夢の縁側で あなたのしらべ 耳に残った また逢う約束も 出来ないまま 儚くて まだ眠れない


