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星座を編む船

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V5.5

潮騒まとった風が 古い頁をめくってゆく 遠い旅路の火が まだ胸のどこかで揺れている 雨粒を避けながら 石畳を駆け抜けた朝 欠けた月を分け合って 名前もない歌を歌った 凍えるような夜には 小さな灯を囲みながら 明日なんて来ないみたいに 笑いあって眠っていた 幾つ季節がほどけても 消えないものがある それはきっと 帰る場所によく似ていた 流星の尾を編むように あなたと空を渡ってきた 傷だらけの羅針盤で それでも明日を探しながら 世界の果てに辿り着いても 思い出すのは あの日の風の匂い Ah— a chuisle… Ah— a chuisle… 砂嵐の向こう側 崩れた塔を見上げたこと 波間に揺れる星舟で 朝焼けを追い越したこと 何度も道を違えて 何度も夜に迷いながら そのたび隣であなたは くだらない話をしていた ねえ... 旅はいつか終わるのに どうしてこんなにも 愛おしいものばかり 増えてしまったんだろう... 花びらが海へ還るように 季節は静かに過ぎてゆく あなたと見上げた銀河を 私はずっと覚えている もしも明日が途切れても この胸に残る火だけは 消えたりしないから 遠い水平線へ 白い鳥が溶けてゆく ねえ 次の春にも あなたは笑っていますか