触れたいのに 触れたら 壊れるのは おまえの方 錆びた町の端っこで おまえの名前呼んでみる 届かないって 知ってる それでも 口が覚えてる あったかい手だった あの夜だけ 世界が止まった もう関わるなって 言ったのは おまえを 汚したくなかったから 守りたかった この手じゃ 守れないと知ってた それでも おまえの隣で 息をしていたかった 壊れてもいいから 嘘でもいいから 一秒でいい おまえの目に 映りたかった 団地の屋上 二人で見た あの空だけが 平等だった おまえは泣いた 俺は笑った 逆にすればよかった 逃げろって 言えなかった 一緒にって 言えなかった どっちを選んでも おまえを傷つける未来しかなかった 守りたかった この体じゃ 守れないと知ってた それでも おまえの声が 唯一の祈りだった 壊れてもいいから 失ってもいいから 一秒でいい おまえに 触れていたかった 愛してるって 言い方を知らなかった だから走った おまえの方へ じゃなく おまえから遠くへ それが 俺の愛し方だった 最低の 愛し方だった おまえは今どこにいる 笑えてるか ちゃんと食べてるか 俺のこと 忘れたなら それが一番正しい でも夜 眠れない時 ほんの少しだけ 俺がいたこと 思い出してくれたら おまえに届かなかった言葉 全部この胸の中で腐ってる 腐っても まだ あったかい 触れたいのに 触れたら 壊れるのは まだ 俺の方