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万国津梁の響宴 〜組踊創始・首里城1719〜

V5.5

ハッ!   康熙五十八年 首里の御庭  闇を射抜くは 篝火の朱 紫禁城より 届きし船団  使者の眼光 静寂を裂く 朝薫が胸に 秘めたる知恵は  刃交えず 美で国を立つ   拍子木冴えて 幕は開けたり  息を呑みたる 冠船の前 サー! 「いざ見給え 我が島の命の綾を!」   燃ゆる松明 夜空を焦がし  三線の絃が 海原越える! 飛び立つ鳥の 綾羽の如に  万国照らす 組踊の美らさ!     足拍子響き 石畳鳴る  風に翻る 紅型の袖 仇討ちの情 鐘の音の狂おしさ  異国の客 盃を置く 見張る瞳に 浮かぶは感嘆  研ぎ澄まされし 礼楽の道   夜は深まりて 熱気は満ちぬ  海を繋ぎし 万国津梁 イヤササ! 「美ら心 千代の果てまで響け!」     ……さ、武力ではなく……     心と技を 束ねて築く  揺るぎなき 我が琉球の誇り!!   かがり火高く 御庭を包み  解けゆく使者の 厳しき面! 沖縄の心 力とぞなりて  未来へ繋ぐ 永久の響きよ!   万国の津梁 組踊の宴! ハッ! サー! イヤササ!