
奇行戦記バリグナー II ED サテライト・ドリーム -After the Moonlight Remix- #Varigner
J-popの館さんの「奇行戦記バリグナー II ED サテライト・ドリーム」をリミックスさせていただきました😊 🎨 ちなみにカバーアートはガン○ムではありません😂 あくまで『奇行戦記バリグナー』です✨ どこかで見たことがある気がしても、 気にしない方向でお願いします😊 ──────────────────── 🌈歌詞はサイドストーリーの後に記載しています🦉 🦉 Lyrics are written after the side story. 🌈 🎬✨奇行戦記バリグナー II サイドストーリー 『サテライト・ドリーム ―月光のあとで―』 登場人物: 地球連邦 🛡️ YORU 搭乗機:Varignar NIGHT OWL ズレトルニア帝国 🌙 ルチチ(Lucici / ルシルチア・ノクターン) 搭乗機:ASMODEUS 【導入ナレーション】 月面軌道での接触から、数時間後。 ASMODEUS REQUIEMは姿を消した。 ルシオン・ノクターン。 「帰る場所など、もうどこにもない」 そう言い残した彼の声は、 通信ログの奥に、まだかすかなノイズとして残っていた。 ルチチは兄を連れ戻せなかった。 YORUもまた、 ルチチの願いに、最後まで答えを出すことはできなかった。 それでも、 あの刃は一瞬だけ止まった。 呼び続ける声は、 届かなかったわけではない。 ただ、 戻るにはまだ遠すぎただけだった。 停戦後の宇宙では、 連邦と帝国が完全に手を取り合っているわけではない。 YORUは地球連邦所属。 ルチチはズレトルニア帝国側のパイロット。 同じ戦場で肩を並べたとしても、 同じ基地へ帰ることはできない。 そこで二機が向かったのは、 月面軌道外縁に浮かぶ中立救難ステーション。 停戦協定に基づき、 連邦、帝国、Musicalisのいずれにも属さない形で運用されている、 応急処置と通信中継だけの小さな施設。 正式名称は、停戦監視衛星 DREAM-07。 けれど、パイロットたちはいつしか、 そこをこう呼ぶようになっていた。 サテライト・ドリーム。 帰る場所へ戻る前に、 ほんの少しだけ息をつくための、 宇宙に浮かぶ仮の夢。 🎬【Scene 1:夜明け前の帰還】 DREAM-07の誘導灯が、 暗い宙域に淡く瞬いていた。 NIGHT OWLとASMODEUSは、 ゆっくりと仮設ドックへ入っていく。 二機とも大きな損傷はない。 しかしNIGHT OWLのシールドユニットには亀裂が走り、 ASMODEUSの装甲にも紫色の火花の跡が残っていた。 管制からの通信が入る。 「救難コード確認。両機、応急検査のみ許可。所属部隊への連絡を開始します」 YORUは短く応答した。 【YORU】 「了解。生命維持系と通信系の確認だけお願い」 少し遅れて、 ルチチの声が届いた。 【ルチチ】 「……私の機体、ここで直せるの?」 【YORU】 「本格修理は無理だと思う。 ここは中立ステーションだから、応急処置だけ」 【ルチチ】 「そっか」 【YORU】 「帝国の回収艇が来るまで、少しだけ休めるよ」 ルチチは返事をしなかった。 ASMODEUSのコックピットが開く。 ヘルメットを外したルチチの表情は、 月光の宙域に置き去りにされたままのようだった。 YORUもNIGHT OWLから降りる。 すぐに駆け寄ることはしなかった。 今のルチチに必要なのは、 無理に励ます言葉ではない気がした。 ただ、 ひとりにしない距離。 YORUはそれだけを選んだ。 🎬【Scene 2:仮設ドックのノイズ】 仮設ドックには、 静かな機械音だけが響いていた。 冷却剤の流れる音。 点検ドローンの羽音。 遠くで途切れる通信ノイズ。 ASMODEUSの足元で、 ルチチは黙ったまま座っていた。 膝を抱えるわけでもなく、 泣き崩れるわけでもない。 ただ、手の中の端末を見つめている。 そこには、さっきの戦闘ログが残っていた。 ASMODEUS REQUIEMの反応。 黒紫の粒子。 止まった大鎌。 そして、ルシオンの声。 ――まだ、そんな声で呼ぶのか。 ルチチは小さくつぶやいた。 【ルチチ】 「……私の声、本当に届いたのかな」 YORUは隣に座った。 近すぎず、 遠すぎず。 前回の戦場で、 シールドを張ったときと同じ距離だった。 【YORU】 「届いたと思う」 【ルチチ】 「どうして?」 【YORU】 「刃が止まったから」 ルチチは端末から目を離さない。 【ルチチ】 「でも、戻ってこなかった」 【YORU】 「うん」 YORUは否定しなかった。 戻ってくるよ、とは言えなかった。 大丈夫だよ、とも簡単には言えなかった。 それでも、 届いていないとは思えなかった。 【YORU】 「戻れなかっただけで、 聞こえてなかったわけじゃないと思う」 ルチチの指が、 端末の画面をそっとなぞる。 【ルチチ】 「お兄ちゃんの声、前より遠かった」 【YORU】 「うん」 【ルチチ】 「でも、最後だけ……少し痛そうだった」 YORUは静かにうなずいた。 【YORU】 「痛いってことは、 まだ全部なくなってないってことかもしれない」 ルチチは何も言わなかった。 ただ、 端末の画面を消した。 仮設ドックに、 明け方前の青い静けさが降りていく。 🎬【Scene 3:眠れない光】 ステーションの展望区画は、 誰もいなかった。 大きなガラスの向こうに、 遠い地球と、白く霞んだ月が浮かんでいる。 夜でもなく、 朝でもない。 宇宙には本当の夜明けなどないはずなのに、 その景色はどこか、明け方に似ていた。 ルチチはガラスに映る自分の顔を見つめた。 【ルチチ】 「私、まだ分からない」 【YORU】 「何が?」 【ルチチ】 「お兄ちゃんを止めたいのか、 連れ戻したいのか、 ただ会いたいだけなのか」 YORUは少しだけ考えた。 【YORU】 「全部じゃないかな」 ルチチが小さく目を伏せる。 【ルチチ】 「そんなの、わがままだよ」 【YORU】 「そうかな」 【ルチチ】 「敵として現れたのに。 あんな機体に乗ってたのに。 それでも帰ってきてほしいなんて」 YORUはガラスの向こうの月を見た。 あの月光の下で、 YORUはルチチの前に立った。 守るために。 でも本当は、 ルシオンのことも完全に敵だとは思えなかった。 帰る場所を失った人の声は、 あまりにも静かで、 あまりにも冷たく、 だからこそ、痛かった。 【YORU】 「わがままでもいいと思う」 【ルチチ】 「いいの?」 【YORU】 「誰かに帰ってきてほしいって思うのは、 そんなに悪いことじゃないよ」 ルチチは何も言わなかった。 けれど、 その肩がほんの少しだけ震えた。 【ルチチ】 「帰る場所って、何なんだろう」 YORUはすぐには答えなかった。 簡単に答えられる言葉ではなかった。 【YORU】 「場所だけじゃないのかも」 【ルチチ】 「場所じゃない?」 【YORU】 「待ってる声とか。 消さずに残してる灯りとか。 何回でも呼ぶって決めた気持ちとか」 ルチチはガラスの向こうを見つめた。 遠くの衛星軌道に、 小さな光が流れていく。 まるで、 眠れない夢が漂っているようだった。 🎬【Scene 4:別々の帰る場所】 通信端末が鳴った。 帝国側の回収艇が、 DREAM-07の外縁に到着したという知らせだった。 続いて、 連邦からもNIGHT OWLの帰投指示が入る。 短い中立の時間が、 終わろうとしていた。 ルチチは少しだけ笑った。 【ルチチ】 「やっぱり、YORUの基地には行けないんだね」 【YORU】 「うん。私が連れて帰ったら、たぶん大問題になる」 【ルチチ】 「だよね」 【YORU】 「ルチチが私を帝国の基地に連れて帰っても、たぶん大問題」 【ルチチ】 「それは……もっと大問題かも」 二人は小さく笑った。 笑えるほど軽い状況ではなかった。 それでも、 少しだけ息ができた。 【ルチチ】 「同じところで戦ったのに、帰る場所は別々なんだね」 【YORU】 「停戦って、そういうことなのかも」 【ルチチ】 「平和じゃないの?」 【YORU】 「平和になろうとしてる途中、かな」 ルチチはその言葉を、 ゆっくり飲み込むように黙った。 連邦と帝国。 かつて敵として向かい合った者たちは、 停戦という線の上で、 まだぎこちなく並んでいるだけだった。 同じ空を見ても、 同じ場所へ帰れるわけではない。 それでも、 もう撃ち合うだけの関係ではなかった。 【ルチチ】 「YORU」 【YORU】 「うん?」 【ルチチ】 「さっき、来てくれてありがとう」 YORUは少しだけ目を細めた。 【YORU】 「ひとりにはさせないって言ったから」 【ルチチ】 「うん」 ルチチは小さくうなずく。 【ルチチ】 「また、呼んでもいい?」 【YORU】 「いいよ」 【ルチチ】 「今度は、お兄ちゃんじゃなくて……YORUのこと」 YORUは一瞬だけ驚いて、 それからやわらかく笑った。 【YORU】 「もちろん」 その返事を聞いて、 ルチチの表情が少しだけほどけた。 🎬【Scene 5:サテライト・ドリーム】 ASMODEUSは帝国回収艇へ収容されていく。 NIGHT OWLは連邦帰投ルートへ移動を始める。 DREAM-07の誘導灯が、 二機の進路を別々に照らしていた。 同じドックから出たのに、 航路は少しずつ離れていく。 通信回線が開いた。 【ルチチ】 「YORU、聞こえる?」 【YORU】 「聞こえてるよ」 【ルチチ】 「私、また呼ぶよ」 YORUは操縦桿を握りながら、 静かにうなずいた。 【YORU】 「うん」 【ルチチ】 「お兄ちゃんが、どれだけ遠くに行っても」 少しの沈黙。 その向こうで、 ルチチは言葉を探していた。 【ルチチ】 「帰る場所なんてないって言われても、 私がここにいるって、また言う」 YORUは月の光に照らされた航路を見つめた。 【YORU】 「それでいいと思う」 【ルチチ】 「怖いけど」 【YORU】 「怖くても、呼べるなら大丈夫」 【ルチチ】 「大丈夫かな」 【YORU】 「大丈夫って決まってるわけじゃないよ」 YORUは少しだけ息を吸った。 優しい言葉だけでは、 ルチチを支えきれないことも分かっていた。 それでも、 嘘はつきたくなかった。 【YORU】 「でも、諦めなかったことは、 きっと残る」 通信の向こうで、 ルチチが小さく息をのむ。 【ルチチ】 「……うん」 その時、 ステーションの外縁センサーが、 一瞬だけ微弱な反応を拾った。 ASMODEUS REQUIEMに似た、 黒紫の残響。 敵意ではない。 救難信号でもない。 ただ、 消えかけたメロディのように、 遠い宙域で瞬いただけだった。 YORUはその反応を見つめる。 ルチチにも、同じデータが届いていた。 【ルチチ】 「今の……」 【YORU】 「うん」 【ルチチ】 「お兄ちゃん、かな」 【YORU】 「分からない」 YORUは正直に答えた。 【YORU】 「でも、完全に消えたわけじゃない」 ルチチは少しだけ笑った。 泣きそうで、 それでも前を向くような笑い方だった。 【ルチチ】 「じゃあ、また探せるね」 【YORU】 「うん。また探せる」 DREAM-07が遠ざかっていく。 サテライト・ドリーム。 そこは帰る場所ではなかった。 けれど、 帰る場所へ向かう前に、 壊れそうな心を少しだけ預けられる場所だった。 夜明け前のブルーの中で、 NIGHT OWLとASMODEUSは別々の航路へ進んでいく。 連邦へ。 帝国へ。 違う場所へ帰りながら、 同じ月光の記憶を胸に残して。 戦争は終わったはずだった。 けれど、 平和はまだ始まったばかりだった。 名前を持たない夢。 途切れたままのメロディ。 消えかけた通信の向こうで、 それでも鳴り続ける小さな光。 人はもう一度、分かり合えるのか。 答えはまだ、 夜明けの輪郭の中にある。 【ルチチ】 「またね、YORU」 【YORU】 「またね、ルチチ」 通信が静かに閉じる。 遠くで、 朝焼けに似た光が宇宙を染めていく。 同じ場所へは帰れなくても、 同じ願いを見失わない限り、 きっとまた、どこかで交われる。 サテライト・ドリーム。 それは、 まだ帰れない誰かのために残された、 夜明け前の小さな灯りだった。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉🌈🦉 "The English lyrics are listed below after the Japanese lyrics." 瞬きの後に 残されたブルー 閉じかけた夜空を 風が撫でていく 言葉になれずに ほどけたフレーズ ためらう影の余韻だけ 指に残っている 遠くで揺れるサイン 読み取れないまま 静かな波のように 胸を過ぎてゆく 帰れない声が 夜に紛れても 消えたわけじゃないと まだ信じている サテライト・ドリーム 眠れない光 名前を持たないまま 漂っている 明け方のノイズ 消えかけたメロディ 朝の輪郭へと ほどけてゆく 同じ場所へは 帰れないけど 同じ月を胸に 抱いたままで さよならの向こう ほどけない声が また呼ぶように 鳴り続ける 夜明けの手前に 落ちていたブルー 傷ついた願いを 誰も責めなかった ガラスに映った 知らない横顔 朝を待つみたいに 少し震えていた 遠ざかる光を 見送るだけでも 近づいた心ほど 痛みを知ってく 連れて帰れなくても 隣にいた時間は 嘘じゃない温度で 胸に残っている サテライト・ドリーム 夜明け前のブルー 誰にも言えないまま まだ揺れている 明け方のノイズ 瞬きのあいだに 新しい景色が 生まれている Dreaming in the satellite sky またねと閉じた夜の向こう 途切れたままのメロディ 朝焼けの向こうで 鳴り続ける Stay with me tonight ─────────────── After every blink, a blue remains Wind is brushing through the closing sky Phrases fall apart before they turn to words Only hesitant shadows linger on my fingertips Distant signs are swaying, still too far to read Passing through my heart like a silent wave Even if that voice gets lost inside the night I still believe it has not faded away Satellite Dream, a sleepless light Drifting on without a name Morning noise, a fading melody Unraveling into the shape of dawn Though we cannot go back to the same place We still hold the same moon in our hearts Beyond goodbye, a voice that won’t come undone Keeps on ringing like it’s calling once again Just before the dawn, a blue had fallen down No one blamed the wishes that were hurt In the glass, I saw an unfamiliar face Softly trembling like it waited for the morning Even just to watch the light move far away The closer hearts become, the more they know the pain Even if I cannot take you home with me The time beside you stays as something warm and true Satellite Dream, the blue before the dawn Still it sways with words I cannot say Morning noise, within the blink of time A brand-new view is slowly coming into the light Dreaming in the satellite sky Beyond the night where “see you” closed A melody still left incomplete Keeps on ringing past the morning glow Stay with me tonight

