[Intro][Narration(Female)] ――暦はずれる、祈りはずれぬ。 東の稜線に鉄の街、西の砂脈には玻璃の光。 名を持たぬ“はざま”の広場で、旗は風に鳴る。 星図盤は角度を示し、分秒鼓は一分を刻む。 私は竪琴を抱き、静かに告げる――序曲はここから。 [Music Direction / SFX flag flutter,crowd murmur] [Verse 1][Female+Choir][4/4 March] 太陽は昇る、我らは起つ――陽輪の誓いは鋼を照らす。 鉄路は北へ、秒分鼓は一分を噛む。 旗は裂けても、紋章は折れぬ。 ラッパはドを掲げ、行進は影を踏む。 [Verse 1][Female+Choir][6/8 Sway] 星位は満ちる、我らは祈る――宵冠の言霊は砂を潤す。 砂紋は南へ、星図盤は角度を指す。 布は揺れても、祈文は滲まぬ。 合唱はミへ滑り、舞歩は月を撫でる。 [Pre-Chorus][Crowd Chant] 「暦はずれる、祈りはずれぬ」――市場の声、井戸端の記憶が反復句になる。 玻璃の写本は白紙の一行を、今日のために光らせる。 [Chorus][Duet(Female Lead+Female Choir)][Polyrhythm 4/4×6/8] ド――ミ――ソ―― 一拍だけ、三和音が揃う。 広場は息を呑み、秒分鼓でさえ響きを薄めた。 「星は時を、太陽は日を刻む」と誓いは重なり、 次の拍で離れても、夢は同じ丘を指す。 [Instrumental Break][Latin Rock][Brass/Strings/Oud] ¡Gloria del Alba!/Noctis Corona! ブラスは咆哮し、ウードは駆け、ベースは砂丘の下で心臓を蹴る。 [Verse 2][Female+Choir][4/4 March] 行列は解ける、我らは還る――陽輪の余熱が舗道を照らす。 鉄扉は西へ、分秒鼓は正時を告ぐ。 盾は立て掛け、誓約は裏面に滲む。 ラッパはドを伏せ、靴音は影を外す。 [Verse 2][Female+Choir][6/8 Sway] 祈祷は終わる、我らは踊る――宵冠の余香が砂を包む。 市門は東へ、星図盤は終角を示す。 帛は畳まれ、祈文は裏面に眠る。 合唱はミを解き、舞歩は夜をほどく。 [Pre-Chorus][Crowd Chant] 「婚礼は交替に?」――噂は芽吹き、やがて小合唱になる。 誓約盾は光を反し、誰の涙も映らない。 [Chorus][Duet(Female Lead+Female Choir)][Polyrhythm 4/4×6/8] 録りの写本は“重なった一拍”だけを録り薄く刻印する。 星は時を、太陽は日を――道は一本でも、歌は二つを渡す。 [Bridge][Narration(Female)+Duet(Soft)] 誰の矢か、まだ歌に溶かしておく。 誰の印刷機が誓文を書き換えたかも、今は楽句に埋める。 ――今はこれでいい。和音が重なる一拍があれば、次の一拍を夢見られるから。 ――幕は静かに上がる、物語は続く。 [Outro][Duet→Choir][Dim.] 子が笑い、犬が吠え、砂埃が沈む。露店の灯がともる。 旗は畳み、心は小さな拍子木を胸にしまう。 明日も祈る――星は時を、太陽は日を刻む。 誰の旗も風で鳴る。ならば、風の向きを決めるのは歌だ。 [Instrumental Outro][Glass Harmonica Pad+Harp Fade]